ウォーゲーム、シミュレーションゲームのあれこれ


by たかさわ

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攻守を入れ替えて2戦しました。それぞれのゲームに要した時間は2~3時間程度。昼前にのんびり集合して、ハーフタイムに昼食(お好みでビールをそえて)、暗くなる前に2ゲームを終了、という非常によい時間割を組める素敵なゲームだと思います。

Shenandoah: Jackson's Valley Campaign

結果は南北両軍がそれぞれ1勝でした。勝利ポイントの内訳は次のとおり。

1ゲーム目:
・北軍 4.5VP(Winchester、Strasburg、南軍損害 0.5VP)
・南軍 3.5VP(Franklin、北軍損害 2.5VP)

2ゲーム目:
・北軍 4.0VP(Winchester、Strasburg)
・南軍 5.0VP(北軍損害 5.0VP)

どちらの展開も北軍がShieldsをマップ上に残し、南軍がFront RoyalとSalemを占領という点で共通しています(冒頭の画像が1ゲーム目の、後ろにある画像が2ゲーム目の、それぞれ終了時点の様子です)。

Salemを南軍にとられてShieldsが補給切れになるものの、南軍はShielsを叩いて得点しようとしても、スルスルと退却されてしまってゲームを決められなかったことが印象的です。

南軍がSalemとFront Royalを攻略することは現実的な目標にできるものの、そこから先に進むのが案外難しいです。また、Valley Pikeの西に南軍が進出したとしても、北軍は地形を利用して守れるので、大きな突破はなかなか実現しないようです。

北軍が序盤でShieldsを退出させない戦略をとった場合、南軍は戦闘で4~5ポイントを稼いで北軍がWinchester周辺で稼ぐVPを超えられるかどうかが焦点となり、つまるところそれは戦闘のダイス(とイニシアティブのダイス)に依存するゲームだったりするのかな、というのが今回の感想です。この展開になった場合、史実から想像されるような「走り回る南軍に翻弄される鈍重な北軍」が描かれることはありません。

Shenandoah: Jackson's Valley Campaign

今度は北軍がShieldsの全部隊を一目散にマップから出す戦略をとった場合にどうなるかを試してみようと思います。
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by gameape | 2012-08-04 14:36 | Comments(0)
「Shenandoah: Jackson's Valley Campaign」の戦闘はいわゆる「6出ろ」システムです(実際のところは「1が出るとヒット」だったりしますが「6出ろ」でいいでしょう)。

僕はどちらかというと「6出ろ」が好きではないのですが、その理由のひとつは「どのくらいの攻撃をするとどのくらい当たるのか」を予想しにくいことです。必要以上に戦力を集中してしまったり、逆に用心が過ぎてしまったりで大変です。

期待値の計算に挑戦したことは何度もありますが、いつも途中で挫折します。簡単な計算だけならMicrosoft Excelに出目のパターンをすべて書き出して、「6」を数えれば何とかなります。例えば、ダイスを7個ふって6が出る確率は次のとおりだそうです。

・1/7個:33.806%
・2/7個:20.108%
・3/7個: 9.294%
・4/7個: 2.926%
・5/7個: 0.545%
・6/7個: 0.054%
・7/7個: 0.002%

当初この計算はダイスを8個ふった場合について考え始めたものの、Microsoft Excelのシートで扱えない行数(6の8乗 = 1679616)になってしまったため、7個になったのでありました。単純な計算だけでこれほど難儀するというのに、ブロックごとに命中する出目が異なったり、攻撃に先立って敵軍の防御射撃があったりする場合の計算はどうしていいものやら。

「考えるな、感じろ!」

。。。そうでした。計算方法をGoogleしているヒマがあったら、何度でも戦闘解決をひとりでやってみればいいのです。そうやって得た「現場感覚」こそプレイヤーとしての資産です。Shenandoahでおこりそうな2つの戦闘を10回ずつ体験し、このゲームの戦闘を体得してしまうことにします。

1. McDowellの戦い

Shenandoah - Battle of McDowell

南軍がヒストリカルな戦略をとった場合に最初におこる戦闘がこれでしょう。川越えであるがゆえに、ブロック2個で攻撃しなければならない上に、第1ラウンドの攻撃力が落ちるところが厳しいですが、攻撃が成功すれば北軍の選択肢を大きく減らすことができます。

・1:3、南軍退却
・2:6、南軍壊滅
・4:2、北軍退却
・6:0、北軍壊滅
・6:2、北軍壊滅
・5:1、北軍1個壊滅、1個退却
・3:3、南軍退却
・4:1、北軍退却
・4:2、北軍退却
・1:4、南軍1個壊滅、1個退却

以上が10回戦った結果で、数字は損失ステップ数を「北軍:南軍」の順で書いたものです。南軍の勝率は6割で分がよさそうに見えますが、1回とはいえ南軍が壊滅しているところが気になります。参加ユニット数の少なさゆえ、ダイスが偏ったときの悪影響が非常に大きいです。南軍の補充能力の低さを考えると、僕はこの戦略をあまりとりたくないと感じます。

2. New Marketの戦い

Shenandoah - Battle of New Market

1864年におこなわれたNew Marketの戦いとは関係ありません。北軍がShieldsをセットアップのまま動かさず、南軍がそれを攻撃した場合がこれです。両軍6個ずつのブロックが戦う感覚を覚えておくと何かと役立ちそうに思います。

・南軍勝利(北軍3個壊滅、3個退却、南軍無傷)
・南軍勝利(北軍3個壊滅、3個退却、南軍無傷)
・南軍勝利(北軍6個退却、南軍無傷)
・南軍勝利(北軍2個壊滅、4個退却、南軍無傷)
・北軍勝利(北軍無傷、南軍6個退却)
・南軍勝利(北軍3個壊滅、3個退却、南軍無傷)
・南軍勝利(北軍6個退却、南軍無傷)
・南軍勝利(北軍4個壊滅、2個退却、南軍1個退却)
・南軍勝利(北軍6個退却、南軍無傷)
・北軍勝利(北軍無傷、南軍6個退却)

なんと南軍の勝率が8割です。南軍は火力が高い上に射程がBのブロックが2個あるのが大きいです。ざっくりと「南軍は数が同じなら勝てる」と覚えておくのはそれほど悪くなさそうです。逆に北軍はこういう戦闘になったらさっさと退却してしまうべきなのかもしれません。

末筆になりますが、この「乱取り」は先日おこなった対戦に先立っておこなったものです。その対戦で僕は南軍を担当しましたが、僕の南軍は「両軍6個ずつ」の戦いを3回おこない、すべて北軍に撃退されるという結果となりましたとさ。うーむ。。。
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by gameape | 2012-07-21 18:26 | Comments(2)

ゲームマーケット2012春

ゲームマーケット2012春

半年に一度のゲーム大即売会「ゲームマーケット」に遊びに行ってきました。「絶対に欲しい」というものはなかったので、混雑する午前中は避けて午後2時ごろに浅草に到着し、のんびりとブースを見て回りました。

ゲームマーケット2012春

たくさんのブースの中でウォーゲームを扱っているところはひと握りです。「うっ、これ欲しいかも。。。」と気持ちの揺れる物件が無かったわけではありませんが、基本的には会場の雰囲気を見に行くのが主な目的です。

ゲームマーケット2012春

サンセットゲームズさんで売られていたカードスタンドはかなり強く惹かれました。手札の枚数が尋常ではないゲーム(Blue vs Grayなど)をプレイするには便利だと思います。とはいえ、入手するならそれなりの個数がほしいので、かかるお金を考えて踏みとどまりました。

ゲームマーケット2012春 ゲームマーケット2012春

過去には売り切れで涙を飲んだ(そのときの記事)「ウォーゲームハンドブック」を今回は無事に入手できました。これで「ゲーマー妻のユウウツ」と「野獣げぇまぁ」を読めます。僕はゲームより記事が目当てです。うれしい!!

ゲームマーケット2012春 ゲームマーケット2012春

この他、SLGamerの6号、Club千葉の13号、The Last Standの3号を入手しました。僕は比較的安価(=四千円近くとかじゃない)ウォーゲーム書物をすっごく応援します!!

また、今回のゲームマーケットで販売された「このシミュゲがすごい!」には「Shenandoah: Jackson's Valley Campaign」に関する拙文を掲載していただきました(これも「比較的安価なウォーゲーム書物」です!)。僕が会場に行ったときには最後の3部が売られている状態でした。これを読んだ方の1人でも2人でも、Shenandoahに興味を持ってくださるといいなぁ。

ゲームマーケット2012春

上の画像はイベントが終了して片付けが始まった会場の様子です。開催時間中には非常に多くの人が来場していました(過去最高の参加者さんだったそうです)。ゲームに興味を持っている人が思っているよりはるかに多いことを実感できます。秋のゲームマーケットにもこの雰囲気を感じにまた遊びに行きたいと思っています。
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by gameape | 2012-06-02 19:36 | Comments(0)
先月と今月におじゃましてきました。どちらの日も参加者は10人くらいで、それぞれの話声が何となく聞こえるくらいの音量(意識すれば聞きとれる、聞き流せば気にならない)という、快適な雰囲気でした。会場のすぐそばにはコンビニなどがないので、飲食物などは駅前で調達していく方がよいです。

以下、会場で僕が見たゲームたちです。まずは2月。

関ヶ原 Strum Nach Osten

河越合戦 Bataille、ですか?

Shenandoah: Jackson's Valley Campaign

続いて、以下は3月。

日露大戦 Rommel at Gazala

マンシュタイン最後の戦い ウクライナ44

関ヶ原 Shenandoah: Jackson's Valley Campaign

2回連続で「関ヶ原」が見られるのはなかなかすごいなと思いつつ、そういえば自分も2回連続で同じゲームをプレイしていた(しかも2回ずつ)のでありました。「関ヶ原」はとても良いゲームなので(国産ゲームを1個残して捨てなさいと言われたらこれを残すかも。。。)、そのうちまたプレイしたいとは常々思っています。
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by gameape | 2012-03-25 11:20 | Comments(0)

Shenandoah対戦 - 2012-03-18

Columbia Gamesの「Shenandoah: Jackson's Valley Campaign」を対面でプレイしました。前回、前々回と同じく、双方が南北両軍を1回ずつプレイしました。1ゲームあたりの所要時間は2~3時間といったところで、これまでよりも手番ごとに熟考することが増えたように感じました(2ゲーム目は昼食時に呑んだビールのせいで思考が鈍ったのかもしれませんが。。。)。

今回のプレイではShieldsの師団はDetachmentをマップ外に出せない、というルール解釈を採用しました。この点はColumbia Gamesの掲示板で質問しているのですが、今のところ返答を得られていません。

Shenandoah: Jackson's Valley Campaign

最初のゲームは僕が北軍です。南軍はValley Pikeを北上し、New Marketで二手に分かれて4ターンまでにBakerとWoodstockに進出します。北軍はShieldsをマップから退出できる位置に動かすと共に(結局、Shieldsのブロック3個を、第6ターンに退出させました)、Moorefields・Wardensville・Strasburgと繋がる防衛線を構えます。

Shenandoah: Jackson's Valley Campaign

北に向かう突破口を穿つために南軍が選んだ戦場はWardensvilleでした。この町へは2つの町から攻撃できるものの、いずれもGapを通ることになるため、守っている北軍ブロック3個をブロック4個でしか攻撃できません(しかもうち2個は第2ラウンドから参戦)。

南軍の攻撃は北軍が第1プレイヤーになった第6ターンにおこなわれました。このため、北軍は増援を送り込むことができず、第2ラウンドまでにすべてのブロックが2ステップまで消耗したため、壊滅による失点を避けるために北軍はWardensvilleを南軍に明け渡します。

Shenandoah: Jackson's Valley Campaign

北に向かう道を得た南軍は、第8ターンにCumberlandに到達します。しかし、戦果の拡大は難しく、北軍が小規模な部隊を西に迂回させてNew Marketを奪回した時点で南軍が投了し、北軍の勝利となりました。

勝利ポイントは南軍がCumberlandの2点、北軍はWinchester(3点)、Front Royal(1点)、南軍の損失(1点)、Shieldsの退出(3点)の合計8点でした(New Marketはゲームを続ければ南軍が奪回したと思いますので北軍のポイントには入れていません)。

Shenandoah: Jackson's Valley Campaign

2ゲーム目は僕が南軍です。Stantonを守るブロックを残さずに北に向かったところ、北軍はMcDowellの2ブロックをStraggleで前進させてきました。これを包囲殲滅してポイントを稼ごうとしましたが、手際が悪く取り逃がしてしまいます。

Shenandoah: Jackson's Valley Campaign

気を取り直して再び北進をと思ったところ、北軍は続いてCharottesvilleへと部隊を送り込んできました。これによってEwellが行動不能になってしまいましたが、JacksonとJohnsonを使って北軍を包囲して壊滅させ、2.5ポイントの戦果をあげることができました。

Shenandoah: Jackson's Valley Campaign

しかし、これ以上の得点は不可能でした。北軍はShieldsのブロックを3個退出させていたものの、南軍が北に向かうための通路は固くふさいでいました。南軍はFremontが退却して放棄したFranklinを占領したところで力尽き、北軍が勝利しました。

勝利ポイントは南軍が北軍の損失(3.5点)、Franklin(1点)の合計4.5点、北軍はWinchester(3点)、Front Royal(1点)、Strasburg(1点)、Shieldsの退出(3点)の合計8点でした。

依然として南軍が勝つことがとても難しいゲームですが、プレイして楽しいのはおそらく南軍で、北軍はガチガチに勝ちを目指すよりは、南軍をよりいじめてやろうと思う方が楽しめます。1日に2ゲームプレイできますので、受け持ちを入れ替えてプレイして、合計ポイントで勝敗を決めるとよいように思います。
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by gameape | 2012-03-19 23:03 | Comments(0)

Shenandoah - 2回連続移動

Shenandoah: Jackson's Valley Campaign

「Shenandoah: Jackson's Valley Campaign」において、直前のターンの第2プレイヤーがその次のターンで第1プレイヤーになる確率について考えてみました。

このゲームでは各ターンに両プレイヤーが6面体ダイスを2個ずつふって、第1プレイヤーを決めます。ダイスの結果が大きい方が第1プレイヤーで、同じであれば南軍が第1プレイヤーになります。直前のターンの第2プレイヤーが次のターンで第1プレイヤーになると、実質的に2回連続で移動できることになります。

連続する2ターンについて、両軍が移動する順番ごとの確率を単一のターンについて計算すると次のようになります。

・南、北、南、北:34%
・南、北、北、南:24%(北軍が連続移動)
・北、南、南、北:24%(南軍が連続移動)
・北、南、北、南:18%

長いことウォーゲーマーをやっていれば暗算できる(または体得している)ことなのかもしれませんが、僕としてはこの結果は意外でした。南軍は第1プレイヤーを取りやすいだけで、2回連続して移動できる確率は両軍同じなのですね。

何となく納得がいかず、期間を3ターンに伸ばして計算してみたものの、連続して移動できる確率が同じであることに変わりはありませんでした。

・南、北、南、北、南、北:20%
・南、北、南、北、北、南:14%(北軍が連続移動)
・南、北、北、南、南、北:14%(両軍が連続移動)
・南、北、北、南、北、南:10%(北軍が連続移動)
・北、南、南、北、南、北:14%(南軍が連続移動)
・北、南、南、北、北、南:10%(両軍が連続移動)
・北、南、北、南、南、北:10%(南軍が連続移動)
・北、南、北、南、北、南: 8%

南軍が3ターン連続して第1プレイヤーになる確率が20%しかないことに、軽くではありますが驚きました。何度かこのゲームをプレイしましたが、南軍は8割くらいの確率で第1プレイヤーになっていて、北軍が第1プレイヤーになることはほとんどないように感じています。

また、両軍ともに3ターンの間に「2回連続移動」のチャンスが50%近くあることも意外です。そんな感覚は全然ありません。

振り返ってみるに、僕は「2回連続移動」をあまり意識せずにこのゲームをプレイしてきたということなのだろうと思います。最大2エリアしか移動できないこのゲームを「動きの少ないゲーム」と感じてきましたが、連続移動をより積極的に活用すると(同時に、敵軍の連続移動をより強く用心すると)プレイの印象は随分変わるかもしれません。

自分が第1プレイヤーになったときには、敵軍が2回連続で移動することを、第2プレイヤーになったら、もう1回続けて移動できることをそれぞれ想定するというのがこのゲームの大切な思考であることに今更気づいた、ということなのでしょう。

その上で、南軍は第2プレイヤーになったときに次のターンに第1プレイヤーになれる可能性が北軍より高い(58% vs 42%)ということが、このゲームにおける南軍のひとつのアドバンテージになるのかもしれませんが、そこはもう少しプレイしてから再度考えてみたいと思います。
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by gameape | 2012-03-18 09:27 | Comments(0)

Shenandoah 対戦 - 2012-02-12

Shenandoah: Jackson's Valley Campaign

Columbia Gamesの「Shenandoah: Jackson's Valley Campaign」を対面でプレイしました。2週連続でプレイできるという何たる幸せ。合計2回プレイし、1ゲーム目は最終ターンまでプレイするのに3時間弱、2ゲーム目は第8ターンで終了するまでに2時間弱を要しました。

Shenandoah: Jackson's Valley Campaign

1ゲーム目は僕が南軍です。南軍はまずMcDowellを攻撃したものの、これが大失敗に終わり、早々に1個旅団を失います。北軍はJacksonが東に向かったことでValley Pikeが手薄になったと判断して、Shieldsを南下させましたが、これは取って返したJacksonに包囲される結果となり、Shieldsの師団が全滅する結果に終わります。

Shenandoah: Jackson's Valley Campaign

しかし北軍はさらに攻撃を続けます。集結をすませたFremontの師団がMcDowellを通ってStauntonを占領した後、Jacksonの司令部を捕捉して壊滅させるという驚きの展開になりました。Jacksonを失った上にStauntonの喪失で大半の部隊が補給切れという状態に追い込まれた南軍ですが、Fremontも再三の戦闘で弱体化していたため、EwellとJohnsonがかろうじてStauntonを奪回したところで最終ターンとなり、ゲームは終了しました。

Shenandoah: Jackson's Valley Campaign

北軍は町の支配によるVPを大量に得点していましたが(北軍は町で7VP、敵軍の損失で5.5VP、計12.5VP)、Shieldsの壊滅による失点を補い切れず(南軍は町で1VP、敵軍の損失で12.5VP、合計13.5VP)、南軍が1ポイント差で勝利を収めました。

Shenandoah: Jackson's Valley Campaign

担当を入れ替えての2ゲーム目では、北軍がShieldsの師団全体をマップ外に出しつつ、FranklinをMoorefieldsとFranklinの間に集結させたのに対し、南軍はValley Pikeを北上させます。Shieldsの退出によって十分なVPを得点している北軍はStrasburg、Winchester、Front Royalをすべて放棄し、南軍との交戦を避けながら退却していきます。南軍はPotomac川に到達できる位置にまで進出したものの、勝利するために必要なVPは得点できないと思われたため、ゲームを途中で終了することになりました。

Shenandoah: Jackson's Valley Campaign

1ゲーム目で南軍が勝てたのは、北軍プレイヤーがこのゲームをプレイした経験がなく、Shieldsが包囲されることに気づかなかったことが原因です。少しでもこのゲームについて「勝手がわかった」状態のプレイヤーであれば、北軍で勝利することはそれほど難しくなくなるのではないかと思います。

1ゲーム目の序盤でMcDowellを攻撃しましたが、ここで南軍に有利な展開になるとゲームは幾分表情を変えるのではないかと思いますが、失敗するとそこでゲームが決まりかねないギャンブルですので、あまり良い手ではないのでしょう。
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by gameape | 2012-02-17 23:14 | Comments(0)

Shenandoah 対戦 - 2012-02-05

Columbia Gamesの「Shenandoah: Jackson's Valley Campaign」を対面でプレイしました。合計2回プレイし、1ゲーム目は最終ターンまでプレイするのに3時間弱、2ゲーム目は第8ターンで終了するまでに2時間弱を要しました。

Shenandoah: Jackson's Valley Campaign

1ゲーム目は僕が南軍です。JacksonはJohnsonの部隊の一部を引き連れて北上し、Ewellと合流します。Moorefield~Strasburg~Front Royalに部隊を並べて南軍に対抗します。Shieldsがマップから出る気配はありません。

Shenandoah: Jackson's Valley Campaign

McDowellの北軍はその場にとどまっていましたが、後に一歩前進しました。これを見た南軍は、Franklinを奪って退路を断つと共に、部隊の大半を南へと引き戻してMcDowellから前進してきた北軍を攻撃して壊滅させました。

Shenandoah: Jackson's Valley Campaign

南軍が兵力の大半を南西に持っていったのを見た北軍は、マップ南東側にあるMadisonを占領します。しかし、南軍は再び多くの部隊を一気に移動させ、Madisonを包囲して壊滅させます。友軍の前ユニットを移動させることができるJacksonならではの機動です。この戦闘で南軍はようやく0.5ポイントのリードを手に入れます。

しかし、西へ東へと大胆に機動したツケがここで回ってきます。3個ある師団のユニットが分散しすぎてしまい、なおかつJacksonの指揮範囲から外れたユニットが数多くなってしまって、南軍は兵力を集中できなくなってしまいます。苦し紛れに北軍の補給源のひとつであるSalemを奪取したものの、北軍は大兵力でNew Marketへと前進します。北軍はNew Marketを支配すれば2VPを得点して逆転してしまいます。

Shenandoah: Jackson's Valley Campaign

New MarketにはEwellがいましたが、手持ちの兵力は劣悪でした(後で聞いたところ、北軍もブロックの数はあったものの兵力はかなり低かったらしいです)ので、New Marketは戦わずに放棄し、一発逆転の反撃に賭けることにしました。しかし、最終ターンにおこなわれたNew MarketとFront Royalへの突撃はいずれも大失敗に終わり、北軍の勝利でゲームは終了しました。

VPの内訳は、北軍がNew Market (2)、Winchester (3)、Strusburg (1)、Front Royal (1)、南軍損失 (10.5)で合計17.5、南軍がFranklin (1)、北軍損失 (6.5)で合計7.5でした。最終ターンの突撃で北軍は10VP近くを得点しています。

Shenandoah: Jackson's Valley Campaign

2戦目は僕が北軍を担当しました。南軍がMcDowellの北軍に対抗するユニットを数個置いて、残りを北に進めたのは1ゲーム目と似ていました。北軍はShieldsの分遣隊をどんどん配置して、これをマップ外に退出させてVPを稼ぐことにします。また、FremontはFranklinから前進して南軍の補給線を脅かします。

Shenandoah: Jackson's Valley Campaign

南軍はBanksとShieldsに守られた北側ではなく、西の山にいるFremontを攻撃します。しかし、山道で大兵力を送り込むことが難しく、2回おこなわれた攻撃で南軍は少なからぬ損害を出してしまいます。

北軍がShiledsの退出によりVPを得点し、Winchester周辺を奪回しようにも兵力の損失が大きすぎると考えた南軍が第8ターンで投了し、ゲームは再び北軍の勝利となりました。

2ゲームとも北軍が勝ちました。ConsimWorld ForumやColumbiaの掲示板でも「北軍が有利」というコメントをいくつか見ました。うーむ、そういうゲームなのでしょうか。それとも、何か重大な見落としがあるんでしょうか。うーむ、もっとプレイしたいです。
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by gameape | 2012-02-06 22:57 | Comments(0)
ウォーゲームのルールを読んで
  • 「お、これは面白い展開になりそうだ」とか
  • 「なるほど、これなら簡便な手順で高い効果をあげられる」とか
  • 「なんと独創的な!」とか
  • 「新しいものはないけれど組み合わせの妙!」
。。。といった感想を持つことはしばしばあり、そう感じること自体がウォーゲームの(プレイしなくても得られる)楽しさだと思っています。

その一方で、どちらかというと
  • 「む、これは相手プレイヤーと事前にすり合わせた方がいいな」とか
  • 「こういう場合はどうなるんだろう」とか
  • 「悪用できそうなルールだなぁ」とか
。。。そんなことを考えることも少なくありません。むしろ、そういうことの方が多いかもしれません。そんな自分にちょっとがっかりしないでもありません。そんな人生を歩んできたということなんだと思います。

以上、前置きしたところで「Shenandoah: Jackson's Valley Campaign」のルールを読んだ感想です。

HQの活性化

ルール5.1には以下の規定があります。
  • アクティブ化していないHQは移動できない
  • ステップが0のHQはStraggleで動ける
そこで以下の疑問が生じました。
  • ステップが0ではないHQはStraggleで動けないのか?
  • JacksonがJohnsonやEwellを動かせるか?
どちらもNoでよいようには思うのですが、
  • 「HQがアクティブ化せずに移動できるのは非常時のみ」とか
  • 「HQだけがJacksonに置いていかれてしまうのは不自然」とか
。。。といったことを根拠に、どちらもYesにできなくもない感じです。

「first round」と「Round 1」

「Shenandoah」の戦闘は「戦闘ラウンド」を最大4回繰り返して解決するのですが、ルール中で「first round」と「Round 1」が使い分けられていることに途中で気づきました。これは、増援として戦闘に参加するブロックがあるためで、第2ラウンドに到着するブロックにとっての「first round」は「Round 2」であると理解しています。

本件が問題になるのは、砲兵の射撃、川の防御効果、退却の3点です。最初の2点は明確な記述がありました。
  • 砲兵は最初のラウンドに火力減(6.51)
  • 橋や浅瀬を渡ったブロックは、最初のラウンドに火力減(3.5)
退却はあちこちに記述があり、ちょっとてこずりました。
  • 騎兵は最初のラウンドに退却できる(4.23)
  • 最初のラウンドは(騎兵を除き)参加必須(6.3)
  • 第1ラウンドには騎兵を除き退却できない(6.4)
  • 増援は第1ラウンドに射撃も退却もできず、損害も受けない(6.5)
  • 第1ラウンドには騎兵を除き退却できない(6.7)
騎兵はどのラウンドでも退却できるでよいと思うのですが、増援として戦闘に参加した騎兵以外は6.3を根拠に「最初のラウンド」には退却できない、でよいと思います。

対砲兵射撃の目標指定方法

対砲兵射撃の目標として、複数いる砲兵ユニットのうちの一部を指定してよいのかを、事前に確認した方がよいと思います。「may target enemy artillery units」とあるので、砲兵全体を目標に指定し、損失はその砲兵たちの中で通常の手順で適用していく、でよいと考えています。

回復と損耗の適用順

補給フェイズには回復とスタック超過による損耗がおこなわれますが、この適用順は重要です。スタック超過を回復で埋め合わせることができるよりも、回復を先にしてプレイする方が面白そうだと思います。

Shieldsのマップ進入

ルールには「moveかattackでSalemに進入」とありますが、増援としても入れる、でよいと思います(もしかすると、「attackはreinforceを含む概念です」という表記がどこかにあるのかもしれません)。

また、HQの活性化でマップに進入する場合、敵軍ブロックの存在する町に進入しなければ、Salemに隣接する町まで移動できるかどうかについては、相手プレイヤーと合意を持っておく方が無難そうです(ルールを厳格に適用すると、進入するターンはSalemでストップするようにも思うので)。
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by gameape | 2012-01-18 22:29 | Comments(0)
Columbia Gamesの「Shenandoah: Jackson's Valley Campaign」(以下、「Shenandoah」と、GCACWシリーズの「Stonewall in the Valley」(以下、「SIV」)のマップが収めている範囲を比較してみました。

シェナンドア・バレーを含む、南北戦争東部戦域をGoogle Mapsで表示し、シェナンドア・バレーの主要な町に印を付けてみました。

Google Maps

印を付けた町は以下のとおりです。
  • A:カンバーランド(Cumberland)
  • B:ヘイガーズタウン(Hagerstown)
  • C:ウィンチェスター(Winchester)
  • D:ハリソンバーグ(Harrisonburg)
  • E:ストーントン(Staunton)
  • F:シャーロッツビル(Charlottesville)
そして、両ゲームのマップに同じように印を付けたものが以下の画像です。

Stonewall in the Valley Shenandoah: Jackson's Valley Campaign

右がSIV、左がShenandoahのマップです。前者はフルマップ3枚をずらして3枚繋げています。後者はレターサイズを縦に3枚×横に2枚という大きさです。Shenandoahのマップの左上には方角を示す十字があります。南北の軸が少しだけ時計回り側に傾けられていることになっていますが、こうして比較してみると、むしろ反時計回りに傾けた方がそれっぽかったのではないかと思えなくもありません。

ShenandoahのマップにはSIVにはないカンバーランドとシャーロッツビルが含まれています。

SIVでは南軍がカンバーランドまで攻め込むことなく勝てる(と思います)のに対し、Shenandoahの南軍はポトマック川の北に侵攻しない限り、占領によるVPを得ることができません(Harpers Ferryは厳密にはポトマック南岸ですが)。それどころか、SIVでは南軍がウィンチェスターに居座り続ければ勝てるのに対し、Shenandoahでは北軍がウィンチェスターに居座り続けると南軍は非常にしんどい、という展開になるように思っています(未プレイでの感想)。

一方のシャーロッツビルはShenandoahにおいて南軍の補給源であり、北軍がVPを得点できる目標であり、と重要な扱いになっています。例えば、ポート・リパブリックの戦いに勝った北軍のシールズが、補給は厳しいストーントンに向かうのか、点数は低いけど補給が若干楽なシャーロッツビルに向かうのか、といった決断は面白いかもしれません。

また、南軍がシャーロッツビルとストーントンの間を鉄道移動できるのもSIVと違います(史実でもジャクソンはこの鉄道を使っていたはずです)。SIVはストーントン付近において北軍の補給を制限していましたが、一方のShenandoahでは北軍に制限を付けずに南軍に鉄道というアドバンテージを与えているのかもしれません。

以上、プレイをしなくてもウォーゲームは面白いなぁ、とエアゲームを絶賛堪能する日曜の午後なのでありました。
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by gameape | 2012-01-15 15:45 | Comments(0)