ウォーゲーム、シミュレーションゲームのあれこれ


by たかさわ

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On to Richmond!

On to Richmond!におけるUSSモニターとCSSバージニアの戦いは、ダイス1回で判定されます。結果は一方が破壊、双方に損害、双方が破壊、効果なしのいずれかです。損害が生じた場合、双方が同じターン数の間、行動不能になります。

2d6で4が出ると破壊されるモニターの方が、同じく5が出ると破壊されるバージニアよりも少しだけ強い、という評価のようです。Iron and Oakではバージニアの方が沈みにくいように感じましたが、何か見落としがあるのか、それとも両ゲームで評価が違うのか。Iron and Oakをもう少しプレイしてみたくなりました。

On to Richmond!

バージニアを破壊するまで、北軍はジェームズ川を水上移動や砲艦による戦闘支援、補給に使えません。半島をはさんで流れるヨーク川とジェームズ川の両方を心配しなくてよい状態は、南軍にとってなかなかありがたいです。

史実における北軍が、ジェームズ川沿いのハリソンズ・ランディングに補給源を移動する選択肢を持っていなかったら、半島戦役は悲劇的結末を迎えたかもしれません(そもそもマクレランがリッチモンド正面への前進を嫌がりそうです)。

On to Richmond!

モニターとバージニアの戦いは、南軍がバージニアを出撃させたときにだけおこります。北軍が水上からバージニアを狩りにいくことはできません。しかし、南軍がバージニアをずっと出撃させず、ジェームズ川の門番として使い続けられるかというと、そうではありません。

北軍は陸上ユニットを使ってバージニアの基地であるノーフォークを攻略できます。ノーフォークが陥落するとバージニアは破壊されます。ノーフォーク攻略を判定する際、モニターが無傷であれば北軍に有利なダイス修整が得られます。

南軍としては、バージニアが破壊されるリスクをかかえつつも、モニターを行動不能にしてノーフォーク陥落の可能性を低めるために、バージニアを出撃させるかどうか悩む。On to Richmond!におけるバージニアとモニターの戦いは、このような南軍の決断から生じるようになっています。

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by gameape | 2014-10-31 00:30 | Comments(0)
Iron and Oak

Iron and Oakの「Hampton Roads」シナリオには、登場する5艦すべてが事情を抱えている、と書きましたが、実はそのほとんどが選択ルールでした。バージニアもモニターも額面どおりの能力でスイスイと動き、バリバリと撃ち合えるシナリオのようです。

選択ルールなしでソロプレイしてみたところ、全30ターンの26ターンまで進んだところでミネソタが沈没して南軍勝利となりました。プレイ時間は2時間程度。アクションカードは使いませんでした。

Iron and Oak

モニターはマップ中央でバージニアを捕捉し、武装にクリティカル・ヒットを与えるなど、ミネソタを攻撃しようとするバージニアの妨害につとめました。しかし、バージニアの衝角攻撃で船体を大破。バージニアがさらに加えた砲撃が致命傷となり、第16ターンに沈没しました。

ミネソタはバージニアとパトリック・ヘンリーに若干の損害を与えたものの、座礁によるダイス修整の不利を覆すには至りませんでした。

Iron and Oak

バージニアが受けた損害は4ヒット。9ヒットで大破(バージニアが大破すると南軍の負け)ですので、もう少し余裕がありました。パトリック・ヘンリーは北軍艦に近づかず、不用意に損失を受けないよう心がけました。

武装と装甲だけを見るとバージニアとモニターの能力に大きな違いを感じませんが、モニターが8ヒットで沈没するのに対して、バージニアは14ヒットであることの差が実は大きいようです。

北軍はモニターをバージニアに寄せて殴り合うのではなく、Crossing the T(丁字戦法?)を細々活用するなどして、バージニアにより多くのダメージを一方的に与える努力が必要なのかもしれません。

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by gameape | 2014-10-25 01:29 | Comments(0)
Iron and Oakのシナリオ2「Hampton Roads」を何度か途中までソロプレイしました。それほど時間のかかるゲームではないはずなのに完遂できないのは、ゲームのせいではなく飽きっぽい僕の性格ゆえです。

「装甲艦のタイマン勝負」を想像していたのですが、実は両軍あわせて5艦が登場し、ぞれぞれが違った事情をかかえて奮闘する群像劇「Hampton Roads Five」(邦題「ハンプトン・ローズの5人」)の方が近いかもしれません。

登場人物を紹介します。

Iron and Oak - Virginia
CSSバージニア:南軍の主役にして打撃担当ながら、前日の戦いで受けた損傷で移動と衝角戦闘の能力が大きく低下している。対装甲艦用砲弾がなく、モニターへの射撃にマイナス修整がある。喫水が深すぎて浅瀬にいるミネソタに近よって砲撃できない。バージニアが大破すると南軍の負けなので、モニターとの接近戦は避けたい、でも移動がままならず振り切れない。とマイナス要因がてんこもりで前途多難。

Iron and Oak - Patrick Henry
CSSパトリック・ヘンリー:バージニアと違って移動はスムーズ。木製ゆえの撃たれ弱さで、モニターはもとよりミネソタと1対1で撃ち合うのも危険。沈んでも勝敗に影響しないので、捨て身で少しでも敵に損害を与えるのか、決定的チャンスまで射程外にとどまるのか。喫水の浅さゆえ、土壇場でミネソタに衝角戦闘をしかけて勝負を決めたりするのかも。

Iron and Oak - Monitor
USSモニター:攻守走のバランスが取れた北軍のエース。相打ち上等でバージニアに食らいつくのがよいと思うが、ミネソタに向かうバージニアの移動が順調で、それに遅れをとることになったら大変。ミネソタに寄り添うのは安全策だが、バージニアとの接触時間が短くなって損害を与える可能性も減るので痛し痒し。

Iron and Oak - Minnesota
USSミネソタ:南軍の勝利条件であり、マップ端で座礁している格好の砲撃目標。砲撃力はそれなりなので撃ち合う相手もそれなりに傷を負う。パトリック・ヘンリーが単独で接近するリスクは前述のとおり。敗北を避けるために再浮上してマップ外に逃亡することもできるが、追加のCritical Hitをこうむるリスクあり。ミネソタの再浮上を決断するところがクライマックスになるのかも。

Iron and Oak - Zouave
USSズワーブ:再浮上したミネソタを曳航できるのは彼女だけ(このゲーム、ルールブックで艦船を示す代名詞は「she」とか「her」です)。たった3ヒットで沈むか弱さ。ミネソタを引っ張って不自由になったところに集中砲火を受ける悲劇のヒロインになるのか。「ミネソタ様が助かるなら私はどうなってもいいわ!!」とか叫ぶのか。

いまどきは「艦これ」なんでしょけど、うっかり宝塚のミュージカルを思い浮かべてしまいました。最後は全員そろって、大きな羽根のついた衣装で階段をおりてきてほしいです。

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by gameape | 2014-10-15 12:00 | Comments(0)
Iron and Oak

Iron and Oakのシナリオ1「Two Times is the Charm」はCSSサムターによる封鎖突破が題材です。サムターは1861年6月にミシシッピ河口でUSSブルックリンを、そして同年11月にサン・ピエールでUSSイロコイを相手に突破を成功させたそうです。

蛇足ですが、艦名の前に「CSS」をつければ南軍、「USS」をつければ北軍というシステムは文章を書くときにすごく便利でありがたいです。また、サン・ピエールというのはカリブ海にあるマルティニーク島の港だそうです。

今回は対ブルックリン戦の方です。コマを切るのが面倒だったのでVASSALを使いましたが、5種類のダイスのふり分け(d4、d6、d8を2種、d10)は実物でやってみました。今回は移動と砲撃のルールの習得を主眼に置いたのでアクション・カードは使いませんでした。

Iron and Oak

上の画像はVASSALのキャプチャです。細くて薄いですが、両艦の移動経路が描かれています。マップ右端から進入するサムターを、マップ左端にいるブルックリンが阻止しようとします。どちらも思うように移動できないままゲームは進み、砲撃は行われるものの遠距離ゆえにどちらの艦にも損害は生じません。

ブルックリンがサムターに接近したのは、サムターがマップ左端に到達したときでした。近距離での砲撃がサムターの船体中央部に軽い損害を与えます。さらにサムターが次のターンで移動に失敗したため、ブルックリンはさらなる攻撃のチャンスを得ます。

ブルックリンはここでサムターの移動を妨害すべく「Opposing Maneuver」を試みますが、これは失敗。その後の射撃もサムターの速度を落とすには至らず、サムターは次のターンにメキシコ湾へと突破していきました(これで南軍の勝利)。

艦が移動できるかどうかをダイスで決めて、敵と同じグリッドに進入した後は敵の移動を妨害できるかどうかをこれまたダイスで決めつつ、大砲でバンバン撃ちあう(もちろんダイスで判定)というゲームなのかもしれません。それはそれで嫌いではありませんが、「南北戦争の水上戦闘ってこういうものなのね」と分かったような気持ちになれる何かがあってほしいです。

1回の戦闘を1時間くらいで終わらせて、複数回の戦闘からなるキャンペーンを楽しむゲームなのかもしれません。アクション・カードを使うようになると別の何かが見えてくるとか、違うシナリオをプレイしたらガラリと変わったとか。もう少しお付き合いを続けてみます。
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by gameape | 2014-08-30 18:49 | Comments(0)