南北戦争の「歩兵にも射程がある級」の場合、GMTのGBACW以外にもLine of Battle(MMP)やBlind Sword(Revolution)もに気なるし、GMT以前のGBACWの積みゲーもあったりしてあったりして、広がる荒野の大きさときたら無限に広がる大宇宙で、最後のフロンティアです。南北戦争連隊ゲー無間地獄。
今回のタイトルは「Into the Woods」。何年か前に映画になったミュージカル(ウェスト・サイド物語やスウィーニー・トッドのスティーブン・ソンドハイム)を思い浮かべる反応で正しいんでしょうか。このシリーズは最近「Twin Peaks」や「Death Valley」のように、そのタイトルからは南北戦争やウォーゲームを想像しないのではないかしら、と思うものになっている印象です。僕が知らないだけだったらごめんなさい。
NATO Division Commanderは長らく気になっていたのですが、今年ようやく入手して、期待にたがわず大変に面白いゲームでした。コントローラーゲームをいつか実現したいです。喜んでコントローラーを担当します。Table Battlesは新作が出るたびに「名前を聞いたことしかなかった戦争」についての知見が、ほんの少し広がるのがいい感じです。
Flashpoint: Golanは今年最大の問題作でした。5ヘクスとか10ヘクス先にLOS不要で臨機射撃できる、しかも1ヘクスが4kmという世界。シミュレーションとしてもゲームとしても、とてもユニークな存在だと思います。A Gate of Hellはチャールストンの戦いを描くゲームとして期待したのですが、うまくルールを理解することができず、プレイには至りませんでした。残念。
Berlin ’85と東大安田講堂強襲は、実在の市街地マップを使うゲームが並びました。どちらも、攻撃側にそれほど余裕がないというか、数で圧倒していて包囲もしているけれど、リソースを遠慮せずに使ってしまうと勝てない、という点でも共通しています。
英国の戦いはEWE(エポック・ウォーゲーム・エレクトロニクス)のアレです。まさか実物に触れるとは思いませんでした。The Battle of Gettysburg(C3i 32号の付録)のシステムはウォーゲーム史に残る発明と言っていいでしょう。戦車狂騒曲はゲームはもとより一緒にプレイしたメンバーが非常においしゅうございました。弓張嶺夜襲作戦は、ウォーゲーム・ハンドブック10周年おめでとうございます。
2010年(T57):僕の201x年代は、2009年(T56)の暮れに発売された「Battle Above the Clouds」の配達で始まりました。興奮しながら作った動画がYouTubeの「最長10分」という枠に収まらず、後編もあります。このYouTubeの10分制限というのは、今はもうないようです(要確認)。
その約10日後に、まだ全然片付いていない拙宅に若いプレイヤーさんを呼びつけて、2日間にわたって「Battle Above the Clouds」をプレイしました。これが大変に面白い体験となりまして、僕にとって生涯最良で、最強で、最楽のウォーゲーム体験になりました。ブラウン管でVHSなテレビデオが写ってるのがいとおかし。