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ウォーゲーム、シミュレーションゲームのあれこれ


by たかさわ
GCACWワールドシリーズは4月4日の午後5時開幕_e0120077_20562825.jpg

先週の土曜日に「GCACW vs. the Coronavirus」という、ネット越しに多くのプレイヤーが集まって、GCACWシリーズを多人数プレイする企画がありました。


これと同じようなことをやろう、という話を持ちかけてくれたのがAlberto Romeroさん。スペインのGCACWプレイヤーで、一緒に秋葉原のイエローサブマリンでゲームをしたりした仲です。

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多人数プレイの進め方については、前述した「GCACW対コロナウイルス」のルールを元に、Albertoさんがスペイン対日本のチーム戦のためものを作ってくれました。それに勢いで日本語訳をつけたのがこちら。


色々と書かれていますが、主に参加方法について要約すると次のような感じです。

  • ゲームの様子を覗きたい、会話を聞きたい、という場合は、Vassalのオンライン対戦に自由に入室してよく、Skypeのチャットにも参加できます(マイクは常時オフでお願いします)。退出したくなったときも、特にメッセージは不要です。
  • 日本チームにプレイヤーとして参加したい人は、このブログのコメントか、Twitterの @gameape 、またはMustAttackの「たかさわ」宛にお知らせください。参加は途中から、または途中まで、でもオッケーです。
  • 開始時刻は2020年4月4日(土)の、スペイン時間の午前9時、日本時間の午後5時。所要時間は3~4時間だろうと思います。
  • VassalStonewall Jackson's Way IIのモジュール(バージョン1.1.5aを選んでください)、Skypeを使います。Twitterアカウントもあると便利です。

ネット越しでウォーゲームするのは久しぶり(1年ぶりぐらい?)なのですが、今回はかなり大がかりなイベントで、ちょっと緊張しています。「競技よりは仲良くなろう」という趣旨なので、肩の力を抜いて楽しもうと思います。

# by gameape | 2020-04-03 21:44 | 電源必須系

スマホでウォーゲーム

スマホでウォーゲーム_e0120077_15265501.jpg

ひとつ前の記事で紹介したHere Come the Rebels! 2のソロプレイは、最初から最後までNumbersというアプリを使って、iPhoneでプレイしました。画面が小さくて全体が見えにくいとか、思っていたのと違うコマをうっかり動かしたりもありましたが、全体として非常に楽しいウォーゲーム体験でした。

Here Come the Rebels!

嫁とデートに出かける地下鉄の中で、北軍の移動力のダイスが3回連続「6」になって驚いたり。

ロイスダール

お目当ての甘味処が早仕舞いして、プランBで訪れたカフェのケーキに見とれて、「チョコケーキとサウス・マウンテン」な画像を撮影し忘れたり。

Here Come the Rebels!

雪の中でウォーゲームなんてすごいじゃん、と思って撮ったら全然雪が写ってなかったり。

マクドナルドでHere Come the Rebels!

嫁と解散した後、若者たちで賑わうマクドナルドで、ロングストリートが戦場に向かっていたり。

ととら亭でHere Come the Rebels!

ロングストリートの攻撃が成功したところで大昔からのウォーゲーム仲間たちとの夕食の時間となり、ヨーグルト味のおいしいスープ(トルコ料理(トルコライスではない))でまずは記念撮影、となったり。

その後の画像はありませんが、終電間際の地下鉄ではずっと立ったままでゲームを最後までプレイできました。

紙のコンポーネントに比べて、またはVASSALに比べてプレイに手間がかかる、プレイしづらい、というのはあると思います。ソロプレイしかできませんし、プレイの経過を記録することもできません。とはいえ、ちょっと手のあいたときに、どこででもソロプレイできる手軽さは大変に魅力的です(個人の感想)。プレイの様子をTwitterなどポストするのも、とっても簡単で楽しい(個人差があります)。

Numbersはもともとウォーゲームをプレイするためのものではなく、これを画像編集アプリとして使って、無理やりウォーゲームをプレイしているわけですから、プレイしづらいのは仕方のないことと言えます。ウォーゲームをスマホでプレイするために作られたツールが出てくれば、体験の質は格段に上昇するに違いありません。

そういうツールを自分で作るのは無理です(深く礼)。どなたかがそういうツールを提供してくださることを、つぶらな瞳で夢見ております。

# by gameape | 2020-03-15 18:01 | 電源必須系
敵の強運と戦うということ_e0120077_15283833.jpg

Here Come the Rebels! 2(Roads to Gettysburg 2に入っている)の「South Mountain」です。1回目のイニシアティブはシナリオ特別ルールで北軍が取り、その後2回も北軍のイニシアティブになり、しかもその3回において移動力のダイスがすべて6が出るという極端な序盤になりました。ここで北軍はReno、Reno、Hookerの順番でそれぞれ全ユニットを活性化し、まずはMountain Houseを攻略します。

4回目からは南軍が連続してイニシアティブを取り、Longstreetが戦場に移動します。移動のダイスは今ひとつで疲労レベルは3に。その時点の盤面が冒頭の画像です。北軍はMountain Houseを攻撃した際に戦力1ポイントを失っていましたが、Mountain Houseは3VPなので、このままゲームを終えれば最低限の勝利に必要な2VPを得点できます。

次のイニシアティブは南軍。負けないためにはMountain Houseを奪回するか、両軍の損失の差をあと1ポイント増やさねばなりません(南軍は損害なしで、北軍に1ポイント損害、など)。Mountain Houseの北軍は戦闘力が7。Longstreetのスタックなら2:1にできます。しかし、戦闘後前進でZittlestownの守りが弱まるのは好ましくないし、攻撃のダイスが悪くて多くのユニットが疲労レベル4になってしまうのも困る。攻撃を1:1にすれば予備を持てるけれど、そもそも攻撃が失敗したらゲームの勝ち目はほぼ消えてしまいます。

Here Come the Rebels!

結局、戦闘力比がちょうど2:1になるD.R.JonesとHoodで攻撃してこれが成功。南軍はMountain Houseを奪回します。対する北軍はHookerが1個師団を南に回してColquittを敗走させ、Rohensville(3VP)に続く道がガラ空きになってしまいます(上の画像)。

Here Come the Rebels!

南軍はRodesをBoonsboroから動かしてRohensvilleの手前に置き、RickettsはRodesを攻撃したところで力尽きます。北軍はHookerの残り2個師団を南北にふりわけ、BoonsboroとRohensvilleを「王手飛車取り」の状態にします(上の画像)。

Here Come the Rebels!

南軍はEvansをRohensvilleの1ヘクス前に置き(戦闘後前進でRohensvilleを取られないように)、LongstreetとGarlandと5VAでBoonsboroを守ることに。これでD.H.Hillを除くほぼすべてのユニットが疲労レベル4になり、D.H.HillもZittlestownをを空けることができず、南軍にできることは実質なくなりました。北軍は騎兵を大きく迂回させてBoonsboroの側面を押さえ、HookerとMeadeが万全の体制でLongstreetを撃退しました。

D.H.Hillがアクロバットを演じて大逆転を起こす可能性もあるのかもしれませんが、ゲームはここで終了としました。両軍の損失は同じだったので、VPはBoonsboroの7VPだけ。北軍の実質的勝利です。

南軍は全般にかなりよい決断ができていて、ミスを重ねたのはむしろ北軍だと思います。Renoを別のユニットにスタックさせていれば、よりスムーズにゲームを決められただろうし、スタックしたまま何もしていなかったCoxとRodmanの、どちらか一方を北側の峠に送るのもよかったでしょう。序盤3回目の北軍イニシアティブで、Hookerを動かしたのも早計だったように思います(ここで移動力のダイスが悪いと南軍はかなり楽になる)。

このシナリオで北軍が最初にRenoを活性化して、移動力のダイスで6を出すと、南軍プレイヤーとしてはちょっと焦ると思います。それが3連続するような強運となると、挽回するには南軍にもそれなりの幸運が必要なのでしょう。史実では北軍が南軍の命令書を入手するという強運に恵まれたわけですが、それを相手にしたリーやロングストリートの苦労は、今回のプレイにおける南軍のツラさと似たものだったに違いありません。

# by gameape | 2020-03-15 17:20 | ソロプレイ
トークショーで語られた「ウォーゲームの今」(推測)_e0120077_22111317.jpg

トークショー「『○○とウォーゲームと独ソ戦』 〜過去と今と未来の話〜」に行ってきました。当初、会場をロフトプラスワンだと勘違いしまして、Naked Loftにたどり着いたのが開演直前。席はほとんど埋まっていました。主催者(ですよね?)の羽田智さんによると30人ぐらいの来場者とのこと。

ウォーゲームと独ソ戦の話はありましたが、タイトルの「○○」に何が入るのかは教えてもらえませんでした。「過去と今と未来」(何の?)についても、まとまった話はなかったように思います。進行役を務めた徳岡正肇さんと中黒靖さんが、いくつかのネタふりをしていましたが、話がどこかに着地するというよりは、ウォーゲームの話題がどんどん拡散していくのが楽しかったです。

国際通信社のスタッフさんがビデオカメラを回していましたので、トークショーの内容が記事になるのを楽しみにしています。また、k-takahashiさんのブログに当日の話題がリストされています。

イベントで話されたことを元に「ウォーゲームの今」を勝手にまとめてみました。もしかすると、聞き間違いや僕の思い込みが含まれているかもしれません。また、これらはウォーゲームの今のすべてではなく、ひとつの側面にすぎません。取り扱いにはご注意ください。

  • ウォーゲームのトークショーを土曜の昼に新宿で開催すると30人強の、ウォーゲーム歴20年以上の人たちが集まる。紙のウォーゲームに触れたことがない人も数人来る。
  • 「2人用の重ゲー」としてウォーゲームに興味を持っているボードゲーマーが存在する。ボードゲームの裾野が広がったことが背景にあるのだろう。
  • 「令和版・独ソ電撃戦」のような広いマップのゲームは、紙のコンポーネントの方が視認性が高く、直感的かつ迅速に操作できる。コンピュータでプレイする場合には大きな4kモニタが必要。
  • 初めてゲームを作って売るならば紙のウォーゲームがよい。ルールを含めて原価150円ぐらいで作って500円で売れる。オンデマンドで作れるので在庫を持たなくてよい。
  • 書籍「独ソ戦」によって独ソ戦像がアップデートされた。デザイナーもプレイヤーも独ソ戦観をアップデートできる状態。
  • ウォーゲーマーは初心者に攻撃側を勧めることが多いが、電ゲーでは防御ゲーム(タワーディフェンス)が人気である
  • 勝利条件を理解できなかったり、勝利条件にかかわらず全力で敵を全滅させようとしたりする(総力戦を好む)プレイヤーが存在する。

# by gameape | 2020-02-20 22:31 | 考えごと

ウォーゲームとお菓子


アメリカの映画やドラマなどで、会議室の壁際にコーヒーとドーナツが置かれているのを見たことがあります。これをウォーゲーム会でまねようとしたときの画像です。

手に油がつかないようにと、アンパンとカンパンとビスケットとプレッツェル、のセレクトですが、ついついクロワッサンやクリーム入りのコロネがあったりもします。差し入れもたくさんいただいてます。コーヒーサーバーを用意するのは大変なので、BYODということにしました。

甘いお菓子はウォーゲームの必需品です(諸説あります)。ゲーム会に行くときは、甘いお菓子と、ペットボトルのお茶と、ついでにしょっぱいお菓子もコンビニで調達することが多いです。スーパーマーケットで事前に買えば安上がりですが、前日までについつい食べてしまうし、何より当日に食べたいものをコンビニで買うこと自体が楽しかったりします。

明治アーモンドチョコレート 森永ダース

水分が多かったり、手に油がついたりするお菓子は、紙のゲームとの相性がいまひとつです。粉砂糖やクリームも危険。チョコレートは溶けて手についたり、板チョコを割ったときに粉が落ちたりがあるので要注意。森永ダースと明治アーモンドチョコはその辺の問題が生じにくく、ゲームのお供にするチョコとして優秀だと思います。

ボードゲームカフェにおじゃましたとき、ここではお菓子をつまみながらプレイするのが難しいのかも、と思いました。持ち込みはやっぱりアウトですよね。であれば、5~6種類ぐらいの袋菓子を盛り合わせた「お菓子どんぶり」みたいなメニューがあったらいいなと思います。既にありそうな気もしますけど。

# by gameape | 2020-02-17 23:47 | ウォーゲーム生活