「歴史群像」は、書泉ブックマートのウォーゲームフロア(笑)の入り口に平積みされていることが多く、しばしば手に取ってパラパラとめくることは多いものの、購入したことはなかった。今回、表紙を飾っているシャーマン(戦車じゃなくて人の方)を見て「おっ?」と思い、14ページに及ぶ「シャーマン将軍 破壊の進撃」がなかなか興味深く思えたので、「1ページ100円未満だし、まぁいいか」と思って購入した。
南北戦争を単体の会戦だけでなく、数ヶ月以上にわたる戦役として紹介する日本語の書物としては、ついつい学研M文庫を引き合いに出したくなるが、戦役を細切れにして紹介するという体裁のM文庫よりも、1864年の西部戦域全体をひとつの文章として説明している点で、この「歴史群像」は分かりやすいかもしれないと感じている。この記事のためだけに1000円、というのはちょっと厳しいかもしれないけど。
1864年の西部戦域のゲームを見てみたくなり、以前にソロプレイのために作成したSam GrantのVassalモジュールを開いてみた。
このゲームではChattanoogaからAtlantaまでは
1864年シナリオをセットアップしてみると、次のようになる。
北軍は既にマップの2/3ほどを制圧しており、南軍が保有しているVPは6VPだけである。北軍の勝利には2VPが必要であるが、ゲーム終了までTime VPとして3VPを失うので、事実上6VPのほとんどを奪う必要がある。また、3VPの価値を持つAtlantaを奪取することは、北軍勝利の要件となるはず。また、北軍に力で押された南軍は、史実でHoodがおこなったような北部侵攻によって一発逆転を狙えるのかもしれない。