ウォーゲーム、シミュレーションゲームのあれこれ


by たかさわ

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Morgan's A' Coming'

「はがきゲームをiPodとかiPod Touchで!」の第2弾として、LPSの「Morgan's A' Comin'」を遊んでみました。「しばらくノモンハン一本で!」と申し上げた舌の根は全然乾いておりません。

ゲームの題材は1863年のモーガンによるオハイオ襲撃だそうです。南北戦争ゲーということで昨年5月に一度iPodに流し込んではみたものの(この記事で紹介)、流し込みだけで満足して未プレイのままでした。今回、ノモンハンと同じやり方で流し込んで仕切り直しです。

トランプを1枚引いて赤なら南軍、黒なら北軍が活性化します。1回の手番で活性化するユニットはカードの数字が奇数なら1個、偶数なら2個。黒の絵札なら北軍の増援がきます。活性化したユニットは移動、戦闘、襲撃のいずれかをおこなえます。

移動は隣のスペースに動いておしまい。戦闘は隣のスペースにいる敵軍ユニット1個を攻撃します。戦闘解決はカードの数字に両軍の戦力を足し引きして6以上なら攻撃側、0以下なら防御側の勝ちになります(1から5ならNE、絵札は引きなおし)。襲撃は南軍だけがおこない、これもカードで成否判定します。襲撃に成功するごとに1VPで、12VPになれば南軍の勝利です。

ルールを読んでわからなかった点がふたつあります。

Q1. 襲撃によるVPを同じスペースで複数回得点できるか

禁じるルールが特にないので同じスペースで何度でもVPを得点できる、でよいとは思います。得点したスペースを記録するのも面倒ですし。

Q2. 12VPになったらゲーム終了か、その後も続けるのか

ルールは「6ターンが終わるか、南軍が全滅すればゲーム終了」、「南軍が12VPを得点した時点で勝利、それ以外は北軍の勝利」です。12VPになったらゲーム終了という記述を忘れたのか、意図してそうなっているのか(12VP得点した南軍が全滅したらどうする?)。

これらを出版元に質問したりGeekやConSimを調べて回るような熱意は、今のところありません。自分がよりグッとくる方に解釈してプレイを試してみるつもりです。

同じスペースでは1回しか得点できない方が、南軍の襲撃行が広範囲に及ぶのでゲームの展開としては面白そうです。12VPを得点した後で北軍の追跡をかわして南に脱出する展開がある方が劇的です。「ゲーム終盤、必要なVPを得るために分散した南軍に北軍が襲いかかる!」とか、「オハイオ襲撃を終えて脱出を試みる南軍の前に立ちふさがる北軍!」といった展開をきたいできるではありませんか。

当面はこの解釈でプレイしてみて、新たな刺激が欲しくなったら制作者さんに尋ねるなどするのがよさそうです。
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by gameape | 2013-02-20 23:19 | Comments(0)
July Offensive - Battle of Nomonhan

「プレイしたい!」というよりは「iPadやiPod Touchに入れたい!」というヨコシマな動機でお付き合いを始めた「July Offensive」(ノモンハンのはがきゲーム)ですが、主導権入れ替えのルールがなかなか面白そうです。

日本軍が主導権を持ってゲームが始まり、主導権を持つ側が戦闘で損害を受けた時点でターンが終わり、主導権を入れ替えて次のターンが始まります。各ターンは主導権を持つ軍の移動と戦闘の後、もう一方の移動と戦闘という手順の繰り返しで、主導権が入れ替わらない限りターンは終わりません(!)。

日本軍が主導権を持っている場合、両軍は次の順番でプレイすることになります。
  • 何もないとき:日 > ソ > 日 > ソ > 日 > ソ ....
  • 主導権側の攻撃失敗:日 > ソ > 日 > ターン終了 > ソ > 日 > ソ ....
  • 主導権側への反撃成功:日 > ソ > 日 > ソ > ターン終了 > ソ > 日 ....
ルールにも書かれているとおり、反撃が成功するとダブルターンが生じます。戦闘結果を完全に予想することはできないものの、反撃する際はダブルターンの可能性を考慮した方がよさそうです。戦果をより大きくするために反撃のタイミングを測るのは、それっぽく思えます。

戦闘フェイズの途中でもターンが終了するので、戦闘解決の順番も非常に重要です。マストアタックである点もこのシステムを盛り上げるのだと思います。主導権が入れ替わりそうな戦闘をしかけてターンを終了させたり、ターンが終わると困るので反撃できなくなったり、とかもあるのでしょうか。

マップは狭いしコマは少ないけれど、主導権ルールによってプレイヤーが考える要素を補っているという話であれば素敵だと思います。しかも、僕としてはこれまでに経験のない種類の新鮮なシステムです。

自分の環境では通勤電車でソロプレイできるのは今のところ「はがノモ」だけなので、他のゲームに目移りする心配はありません!
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by gameape | 2013-02-16 12:48 | Comments(2)

ゲティスバーグ

Gettysburg

当初、ゲティスバーグは訪問しない予定でした。

ワシントンDCの周辺には数え切れないほど多くの南北戦争の戦場跡があり、どこにいくかの取捨選択がどうしても必要になります。ゲティスバーグのあるペンシルバニア州に移動する時間を使うよりは、バージニア州内をこってり見て回る方が効率的だろうという判断です。

そもそも、僕はゲティスバーグにそれほど強い興味を持っていませんでした。南北戦争に限らず、その戦争でもっとも有名な戦いより他のテーマに惹かれがちです。ゲティスバーグよりはブルランやシェナンドー・バレー、といった感じで。

しかし、実際に現地を訪れてすぐ、バージニアからゲティスバーグへの移動がかなり容易であると実感できました。アンティータムでガイドさんから「ゲティスバーグには絶対に行くべき」と強く勧められたこともあって、ワシントンDCからフリーウェイを2時間ほど走ってゲティスバーグを訪れました。

Gettysburg

上の画像はセミナリー・リッジからセメタリー・リッジ方向を見たものです。セミナリー・リッジとセメタリー・リッジはどちらもそれほど高い「尾根」ではなく、その間は平坦かつ広大なくぼ地になっています。ゲティスバーグで規模の大きな戦いが起きた理由は、何より大軍が展開できるだけの空間的広がりがあったからではないかと思うほどです。

Little Round Top

こちらはリトル・ラウンド・トップからの眺め。リトル・ラウンド・トップには車で登ることができ、デビルズ・デンを見下ろすことができます。デビルズ・デンが「岩が多いちょっとした隆起」なのに対し、リトル・ラウンド・トップは大砲どころか歩兵が登るのすらかなり大変な急勾配です。

Culp's Hill

何を写しているか分かりにくいですが、カルプス・ヒルから南軍側を見下ろすの図。こちらもそれなりの勾配。セメタリー・リッジは車ですぐそこな距離にあり、カルプス・ヒルを南軍が突破するとずいぶん戦況は変わっただろうなと考えたり。

Behind Culp's Hill

カルプス・ヒル後方にある浅いくぼ地。Roads to Gettysburgのマップにはカルプス・ヒルのすぐそばに小川が流れていて、それが雨で増水したときにたいそう困った記憶があったので、「おお、あの川は干上がってしまったのか」と思って撮影しました。

後に再確認したところ、問題の小川はカルプス・ヒルの下側を流れるRock Creekと判明し、150年で小川は干上がらない(ましてや国立公園だし。。。)ことが判明いたしました。iPod TouchにGCACWシリーズの地図を入れて携帯していたのに、思い込み激しすぎです。

戦場そのものに滞在したのは2時間弱。その後、主戦場の西にあるEast Cavalry Battlefield Siteに行きました。

Gettysburg

ここは何もない平地なのですが、主戦場からの距離が面白がりポイントだと思います。スチュアートが主戦場からこれほど離れた位置でインターセプトされてしまったこと、南軍はスチュアートにカルプス・ヒル周辺の北軍を偵察してほしいと望んでいただろうこと、などを妄想しました。

多くの訪問者でにぎわう主戦場とは違い、僕以外は誰も訪れない状態だったので妄想を膨らませるには絶好の場所でした。

ゲティスバーグを訪問してよかったと思う理由のひとつは、行き帰りに見たアパラチア山脈がとても印象的だったことです。

フレデリックからゲティスバーグに向かう途中では山脈が常に左に見えました。ミードやリンカーンは「あの山の向こうのどこかにリーがいる」と恐れたに違いありません。ゲティスバーグからチェンバースバーグに向かう道では山脈を横切ることになります。僕は車を運転しながら、ゲティスバーグから退却する南軍が北軍の騎兵による襲撃を警戒しつつこの山を越える様子を想像していました。

チェンバースバーグで引き返し、同じ道を「APヒルがゲティスバーグに向かった道」と想像しながらドライブすることもできましたが、日が傾きつつあったので、ヘイガーズタウンに向かうフリーウェイに乗りました。
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by gameape | 2013-02-15 22:54 | 旅行記 | Comments(0)
Harvest of Death

事前に何の調整もせずにおじゃましたYSGAで、S&T129号の付録ゲーム「Harvest of Death」をプレイする機会を得ました。僕が南北戦争好きということで、YSGAの会長さんがこのゲームをチョイスくださったのではないかと思います。ありがたくごちそうになりました。

このゲームをゲーム会に持ってきていること自体に軽い驚きです(単に小さい、軽い、簡単、すぐ終わる、という理由かもしれませんが)。他にどんなゲームをもってらしたのかを確認すべきでした。

Harvest of Deathについては以前にルールなどを軽くまとめた記事を掲載しています(Harvest of Death)。Strategy & Tacticsを買って「今号のゲームはこれだけです」と言われたら複雑な気持ち(というか怒り)を感じてしまいそうなミニゲームです。

しかし、今回途中までプレイしてみた限りでは、ゲームそのものとしてはそれほど悪くないというか、気軽に繰り返しプレイできるミニゲームとしてはもとより、ゲティスバーグに関する思考のオカズとしても悪くなさそうです。

Harvest of Death

ゲームの題材はゲティスバーグの戦いの2日目、北軍左翼に対するロングストリートの攻撃です。南軍の3個師団に対して北軍は7個師団を持っているものの、各ターンに2個師団しか動かせない制限があります。前方に飛び出した状態でゲームを始めるシクルズの軍団を救うのか、北軍戦列の両端にあるVPの大きい目標ヘクス(リトル・ラウンド・トップとジ・アングル)を守るのかというジレンマはなかなかグッときます。

3ターンしかプレイできませんが、シンプルなルールとブラッディな戦闘ルールで攻防ともに損失を出しながら押したり返したりの展開でした。南軍だけが1個旅団を2ユニットにバラせるルールが、前述の北軍の「2個師団縛り」とあわせて両軍の違いを提示するゲームのアクセントになっています。

Harvest of Death

今回はプレイヤー4人が参加して、それぞれの軍を2人で受け持ってプレイしましたが、これがまた非常に面白かったです。両軍を3人にして、南軍は1人が1個師団を、北軍は1人が1個軍団を受け持つのもよさそうです。

「結局のところ、ゲティスバーグってこの時間帯のこの地域だけでいいんじゃないの?」というお題でだべりつつ、それぞれの軍を複数人でプレイするとかなり楽しそうですよ、このゲーム!
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by gameape | 2013-02-11 15:49 | Comments(2)