ウォーゲーム、シミュレーションゲームのあれこれ


by たかさわ

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平均さん

 こんなことを書くと、「平均的なゲーマーにとって…」って意見を言う奴がいる。私に言わせれば、そんな意見に意味はない。ある程度層が厚い世界ならともかく、シミュレーションゲーム業界などという薄っぺらなクセに多様性の高い世界で「平均」に何の意味がある?結局のトコロ、「平均」という言葉を使って「自分にとって」どうこうって話を正当化しているだけだね。
 
 ただ、「初歩的すぎるモノと難しすぎるモノでは、難しすぎるモノの方がまだ読んで面白いのでは」って指摘はもっともと言わざるを得ない。これを否定されると、私のブログの存在意義がなくなっちゃう。「いかについて行けない話題を面白く読ませるか」がこのブログ最大のテーマだってのは、何度も吼えてきたことだ。そう考えると、やはり内容は高度なモノが望ましいのは確か。

ウォーゲームに関する文章を書く際に、どこまで説明が必要であるかについて悩むことは少なくない。

「ターン」「ヘクス」「フェイズ」「ZOC」あたりは面倒なので説明したくない。
「強ZOC」とか「PGGシステム」とかは、僕自身がその意味を正確に想起できないの使わないことが多い。
「PGG」に限らず、過去のゲームを引き合いにした説明についても、それがどれだけ通用するのかは疑わしいと思っている。
(そもそも「PGG」が「Panzergruppe Guderian」の略だとわかる人がどれだけいるのかすらわからないし。。。)

そうは言っても、Webに掲載する文章について、僕はこの種の心配をほとんどしていない。
わからないことについては、その場で検索して解決したり、コメントを書いて疑問を呈する機会があると思うので。
もちろん、読んでくださっている人の中には、ネットに繋がっていない状態でWebを読む人や、いちいち検索することが困難な環境である人(携帯で読むときとかは、いちいち検索は面倒だと思う)もいらっしゃるだろうけれど、そういう配慮より書き手のフットワークを軽くすることを重視したいと勝手に考えている。

問題は、紙の媒体に掲載される文章である。
これらはWebの文よりも、よりスタンドアローンなものであるべきで、読みながら調べ物などをさせるのは、書き手側のサービス不足ではないかと感じる。

以前、コマンド・マガジン日本版に記事を掲載していただいたことがあるのだけれど、これを書いているときに「読んでいる人はどんな人なのか」という悩みにぶち当たってしまった。
説明をしすぎれば文章の情報量が減ってしまうし、省略しすぎると自分しかわからない文章になりそうだし。。。

冒頭で引用した文章でF男さんが指摘している「初歩的過ぎるモノよりは難しすぎるモノ」という考えには強く賛成する。
自分が何かに興味を持って、そのジャンルに関する雑誌を手に取るときも、初歩的な記述があるものよりは、「難しくて何だかわからないけれど、面白そうだなぁ」という記事の方が面白いと思うし。

とは言え、記事を書きながら壁にぶつかった僕が、ウォーゲームにおける「初歩的」と「難しすぎ」の基準がそもそもわからない状態にあったのも事実である。
そのとき以来、「架空の標準的、平均的な読者像」というのがあったらいいなと思い続けている。

その人が知っているウォーゲーム用語。
そもそもプレイしたことはあるのか。
歴史的イベントは何を知っているのか。
解らない単語は自分で検索することがどの程度あるのか。

果たしてどんな切り口でこの「平均的ウォーゲーマーさん」をプロファイリングすべきなのかわからないけれど、書き手が迷ったときにこの「平均さん」にお伺いを立てることができるなら、ちょっと便利なんじゃないかと思うのだ。
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by gameape | 2008-07-27 11:41 | 考えごと | Comments(5)
「アメリカ人はケチャップが好きですよね」

20年前くらい前、春休みにフロリダで会った彼はそう言った。
確かワセダの学生さんで、卒業旅行中の4年生さんだったんじゃないかと思う。

「アメリカ人にも色々いるんじゃないの?」
「決め付けるのは良くないよ」

なぜかそう感じることはなく、僕は不思議な楽しさに満たされてしまった。
そして、彼のようにふるまうことの楽しさは、今でも僕にとって大切なものであり続けている。

誤解かも知れないし、誤解を招くかもしれないけれど、無害で楽しく、大胆かつ簡潔で、無防備な決め付け。

それは旅先でのことでなくても良い。
趣味のこと、食事のこと、お酒のこと、お菓子のこと、友人のこと、家族のこと。

慎重にヨロイを着せた言葉を選ぶばかりでなく、解ったような気になってみることで、それらをより好きになったり、楽しんだりすることができると思う。
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by gameape | 2008-07-26 11:57 | 考えごと | Comments(0)
The Old Musketeersは1914年以前のゲームを専らにプレイすることを目的としたウォーゲーム会である。
今年の5月に第1回が開催されており、今回はその第2回目である。
風聞するところによると、その起源は何年も(10何年も?)前に遡るらしい。

僕は何らかのテーマや制限が設けられたウォーゲーム会に興味がある。
すべてのゲーム会がそのようなものであるべきだと思うのではなく、そういうゲーム会があってもいいじゃない、と思っている。

とは言え、東京の端っこに住んでいる僕が、札幌で開催されるThe Old Musketeersにおいそれと参加できる訳ではなく、第1回目は涙を呑んで本州から成功を願っていた。
そして今回、早くもその第2回目が開催されるとのことで、今度ばかりはということで参加させていただくことにした。

主催者であるサッポロ辺境伯さんをはじめとした北海道のウォーゲーマーの皆さんには、ただごとではない歓待を受け、嬉しいやら恐縮するやらで心がいっぱいになる思いだった。
同じようにおもてなしすることは自分にはできないかも、とちょっとビビっているくらいである。。。

ゲーム会に参加したメンバーは全部で5人。
プレイされたゲームは次のとおり。
  • Grant Takes Command
  • Here Come the Rebels!
  • Stonewall Jackson's Way
  • 信長包囲戦
  • Battle Line
Grant Takes Command
Grant Takes Command - Race for Spotsylvania
初めてGCACWシリーズをプレイするということで、WBCのビギナー向けセッションで使用されている「Race for Spotsylvania」を選択。
塹壕アクションを使うのはある程度GCACWシリーズに慣れてからの方が面白いのだろうけれど、ルールをまんべんなく使うこのシナリオは最良の導入シナリオの1本なのは間違いないと思う。

Here Come the Rebels!
Here Come the Rebels! - South Mountain
約1時間で終わる「South Mountain」。
短いシナリオを選択することで、より多くの札幌のプレイヤーと対戦させていただくことにした。
このシナリオは4人のプレイヤーによって4回プレイされていたと思う。
ゴリ押しと迂回、撤退と徹底抗戦のバランスをどう取るかが楽しい、何度でもプレイできるシナリオだと思う。

Stonewall Jackson's Way
Stonewall Jackson's Way - Jackson's March
この日にプレイされた、唯一の複数ターンのGCACWシリーズシナリオ。
Manassas周辺の駅を焼いて後退したJacksonに詰め寄ろうとした北軍に対し、南軍はStuartに弱体な北軍(Sigel)を襲撃させてポイントを稼いでいた模様。

信長包囲戦
信長包囲戦
ASLプレイヤーとして有名な「今日も6ゾロ」さんとの僕での対戦。
お互いにこのゲームに慣れておらず、途中何度もルールブックを読み返しながらのプレイとなった。
反織田をプレイした僕は最終ターンまで終始押されっぱなしで、最後の最後に徳川家康を中立化して織田側の支配エリアを減らすという姑息な技に走ったものの、やっぱり押し切られて敗北。

朝9時から夕方までの間に、参加者のほぼ全員と対戦させていただくことができ、GCACWシリーズを複数回プレイすることができ、しかも自分以外がGCACWシリーズをプレイしているのを見る(これが実に楽しいのである!!)ことまでできたという、文句なしのゲーム会になってしまった。
わがままを聞いてくださった札幌の皆さまに、いくら頭を下げても足りない状態である。

頻繁に実現することはできないが、今後も色々なゲーム会に参加してみたいという気持ちがますます強くなった。
また、The Old Musketeersのような個性的な企画が無理なく増えていけば面白いなと思う。
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by gameape | 2008-07-24 08:52 | Comments(0)
札幌でウォーゲーマーばかりが8人も参加する宴席に参加させていただいた。
この宴席は翌日におこなわれたウォーゲーム会「The Old Musketeers Vol.2」の前夜祭のような位置づけだったが、実際のところ前夜祭の方が参加者が多かったことになる。

これはこれで悪いことではないと思う。

宴席が二次会、三次会に及んだとしても、終日に及ぶゲーム会よりは拘束時間が短いことが多いはずだ。
それに、一緒に呑みながらウォーゲームのことをあれこれと話すのに準備はほとんど要らないが、実際にゲームをプレイするとなるとそれなりに準備が必要であることが多い。

いずれにせよ、呑み食べ会に参加する方がゲーム会に比べればハードルが低い。
そして、呑み食べ会であれこれと話をする方が、実際にゲームをプレイするよりもハードルが低い。
。。。と言いつつ、今回の呑み食べ会ではゲームもプレイされていたけれど。。。
飲み屋でIslaeri Independence

言い訳がましくなってしまったが、僕はウォーゲーマーと呑み食いするのが大好きで、今回の呑み食べ会もものすごく面白かったのである。

今回の参加者は、Mどりっひさん、今日も6ゾロさん、サッポロ辺境伯さん、辻参謀さん、Dさん、HIROさん、舞方雅人さん(以上、50音順)、そして僕。
僕と日常的にGCACWシリーズのPBEMをしてくださっているDさんを除き、ネット上で名前をしばしば見る札幌のウォーゲーマーさんたちである。

テーブルの上に次々と登場するウニ、エビ、ホッケ、ザンギ、イカ、ジャガイモといったご馳走に負けず劣らずのおいしい話が次々交わされていった。
話が楽しくて、翌日喉が枯れるほど(実際、ちょっと枯れた)話したことは覚えているが、詳しい内容はほとんど覚えていない。

いつものことながら、思い出せる話題を書きとめておくことにする。
初めてプレイしたウォーゲーム / MustAttackはいいよね / The Battle above the Cloudsについて / Russian Frontのブリッツ / コマ1個がAFV1両を表すゲームは燃える / エチオピアのライオンが面白い / ASLの正誤表や明確化をまとめたものは存在するのか? / One Eveningのテンプレートが艶めかしい件について / 花畑牧場の生キャラメル / YSGAの思い出 / 和訳を作成したゲームについてルール誤りを指摘してもらえないような気がする / Air WarとAir Powerの旋回ルール / Flight Leaderと機体ごとの上昇性能差 / GCACWシリーズの混乱や疲弊などの影響を一覧表で / 「今日も6ゾロ」というハンドルの由来 / 初めてMoserさんに勝った日のこと / Frederick The GreatとGCACWシリーズ
こうして書いていると、あの話をすればよかった、あの人ともっと話せばよかった、という気持ちになる。
いつかまた、今度は違う季節に(笑)、北海道を訪れたいと思う。
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by gameape | 2008-07-23 23:14 | ウォーゲーマーと呑み食べ会 | Comments(7)

マップ観賞

River of Death (GBACW) - Map

布団を干した日は、普段なら万年床になっている和室にマップを広げて愛でるチャンスである。

今日は River of Death のマップを広げてみた。
フルマップ4枚と、ミニマップ1枚。
ミニマップをどこにくっつければよいかわからず、しばらく迷ってしまった。

南はLee & Gordon's Mill(の少し南)から、北Ringgold Bridgeまで。
GCACWシリーズなら10ヘクス四方くらいの範囲で収まってしまう。

GMT版のGBACWは2008年の強化ゲームのひとつにしたいと思っていた。
というか、今でもその気持ちに変わりはない。
とは言え、複数マップのゲームをいきなりプレイする元気は無いので、まずは「Grongo!」の手頃なところから着手できればいいな、という気持ちだけは。

ともあれ、複数枚のマップを繋げて観賞するのは、それ自体である種の達成感を得ることができるし、その感覚がとても好きだ。
別にゲームをプレイしなくても、全然よいのである。
うわー、広いなー、というだけで満足。

ビールとカワキモノを用意して、しばらくマップを愛でようかな、とも思った。
しかし、ビールについた水滴や、僕がかいた汗がマップに落ちては困るので、思いとどまった。

過去の晴れた休日にも Rebels in the White House のセットアップだけして満足したことがあった。
以下はそのときの写真。

Rebels in the White House - Scanario 5 setup

結局、このシナリオを僕はまだプレイしていないが、マップを広げて満足した日のことはきちんと覚えている(笑)。
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by gameape | 2008-07-19 13:15 | 考えごと | Comments(3)

2008年6月

対面でプレイ
  • Blue & Gray - Chickamauga
オンラインでプレイ
  • ASL Starter Kit - S3 Simple Equation
PBEM
  • Burnside Takes Command - Burnside Takes Command
  • Stonewall in the Valley - McDowell
  • Lee vs. Grant - 9ターンの上級ゲームシナリオ
電子メールで、オンラインで、そして対面で、とバランスよくウォーゲームをプレイできた1ヶ月。
これらのバランスを取ることに意義があるかどうかはわからないけれど、何となく語感がよいと感じたのでこのように書き出してみた。。。

Blue & GrayのChickamaugaは以前より気になっていながら手付かずだったものが、The Battle Above The Cloudsのテストプレイキットを入手したことで一気に盛り上がり、半ば無理矢理に対戦を実現させる形となった。
拙宅にはこのゲームの他に、チカモーガの戦いを扱うゲームが2作ある(GloryとRiver Of Death)。
これらも気にはなるものの、プレイの準備をすることは到底無理そうなので、マップや戦闘序列を見るだけで終わりそうな気がする。

ASL Starter Kitの対戦は、もはや年中行事と言ってよいと思われるA grove of ASLのトーナメントのためのもの。
これまた年中行事と言って良さそうな1回戦負けで、対戦相手の方には申し訳ないことこの上ないものの、僕としてはとても楽しい時間を持つことができた。
昨年同様「次回までにはもう少しきちんとプレイできるようになりたいな」と思うあたりは、定期試験直後の中学生のようである。

GCACWシリーズは、PBEMトーナメントの第2回戦であるMcDowellと、間もなく開始から半年が過ぎようとしているBurnside Takes Commandのキャンペーンシナリオの2本。

前者は北軍を受け持って、若干(かなり、かも)のダイス運に恵まれて何とか勝利。
このシナリオは北軍が有利なのではないかと思っているのだけれど、ConSim World Forumへの書き込みに掲載された成績表によると、今のところは南軍がより多く勝っているようである。

PBEMトーナメントの第3回戦は来月中旬に始まり、シナリオはGaines Mill。

Burnside Takes Commandは第25ターンまで進んだ。
31ターンで終わるシナリオであるから、終盤と言っていいのだろう。

南軍はLongstreetによる反撃である程度の成功を収めたが深追いをしなかったので、北軍は回復して再びジリジリと前進している。
代わりにというわけではないが、南軍はJacksonの翼部隊からTaliaferroを分遣して北軍の左翼に送り、これまた北軍を後退させることに成功した。
しかし、あと一歩というところでTaliaferroが弾薬切れに。
戦闘力が半分になり、砲兵も無力化されたTaliaferroが袋叩きに合うかと思ったところで、イニシアティブのダイスがピンゾロでターン終了、という劇的な展開となったものの、Depotから離れすぎたTaliaferroは弾薬を補給できず、危機的な状況は続いている。

Burnside Takes Commandの弾薬切れルールは、GCACWシリーズの他のゲームのように、弾薬パッドのボックスに記録していくものではなく、ダイス次第で一撃のもとに弾薬切れになるというものである。
このルール、パッドに書き込む手間がなくて楽なのではあるが、非常に唐突に弾薬切れになる豪快さを果たして容認できるのかどうか。
今のところ、それほど悪いルールではないようには思っているが、いささかゲームの展開が大味になるかもしれないな、という印象を僕は持っている。
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by gameape | 2008-07-07 23:04 | Comments(0)