
9月30日で営業を終了する書泉ブックマートにお別れをしに行った。結論から言うと、行ってほんとうによかったと思う。思い入れのある人がどうしようか迷っているならば、背中を押させていただきます。あと1日しかありませんので、ぜひ行きましょう。
神保町が通学定期で途中下車できる駅だったり、九段下にゲーム仲間が住んでいたりで、学生時代は書泉ブックマートにしばしば立ち寄った。レジでもらえるしおりや袋は何かと便利だったし、年末にもらえる小さなスケジュール帳を、実際に1年間スケジュール帳として使ったこともあった。
三省堂も好きだけれど、店内が広すぎなくて目当ての本にぱっとたどり着けるのがブックマートの魅力。グランデはまじめな本を売ってる印象が強くて、ついついカジュアルなブックマートへ。
ブックマートでウォーゲームを売っていると聞いたのは1990年代中盤。訪れてみるとXTRのコマンドとか、The Gamersとか、3Wとかいろいろ売ってる。しかも円高でものすごく安い。日本版コマンド。同人GJ。シックスアングルズ。サンセット。謎の怪文書もあった。などなどなど。ちょっと手の出ない価格の物品もあったけど、ゲーム天国と言っていい空間。
待ち合わせにも重宝した。ゲーム仲間はもとより、遠方からやってきた、ときには海外からやってきたウォーゲーマーさんと。待ち合わせた後もしばらく店内でゲームを物色して、その後にようやく飲食店に向かうこともあった。
何年か前にゲーム販売は書泉グランデに移っており、ゲーム見物、入手、そして待ち合わせのすべての機能はいまなお神保町でしっかり続いている。だから、ブックマートがなくなっても困らない。業務にかかわっている皆さんに強く感謝。
それでもなおブックマートにさよならをする意味は大きくて、自分の大事なウォーゲーム体験に大きく貢献してくれた建物に、本棚に、階段に、レジに、それらが組み合わさった光景に感謝とお別れを念じることができて、さびしさが多分に混ざった満足感をしみじみ味わった。
狭い階段で身体を横向きにして、降りてくる人とすれ違った後で、2階に上がって本棚を眺めたとき、実際にはマンガの並ぶフロアが、往年のゲーム売り場に見えた。インクの匂いも感じた。何もかもみななつかしい。
書泉ブックマートさん、ありがとう。さようなら。

BoardGameGeekによると「Outland」というお店にボードゲームがあるとのこと。
その他、GoogleMapsには別のゲーム屋さんも1件表示された。
僕はこの2件の住所を控え、GoogleMapsのプリントアウトも持って現地に赴いた。
GoogleMapsに載っていた方は宿泊先から割と近いところにあったものの、残念ながらテレビゲーム等を販売するお店だった。
とはいえ、「ゲーム」という単語にかけよってテレビゲームであることは珍しくないので、それで落胆するほどナイーブではない。
別の日に「Outland」を訪れてみた。
あらかじめGoogleストリートビューで確認してあったので、迷うことなく到着。

しかし、残念ながら既にお店をたたんでしまった模様。
スパイダーマンの看板がちょっとさびしい。
そういうものだ。
しかし、その後に街中をあちこちぶらついていると、唐突に「Outland」の文字が!!

ヨメを放り出して、そそくさと店内へ。

お店は地上階と地下1階の2フロア。
地上はボードゲーム売り場。
地下はカードやRPG、マンガをはじめとしたいろいろの商品に加え、ゲームをプレイするスペースがある。
若者(推定)たちがカードゲームをプレイしている卓が複数(10卓近く?)あった。
(何をプレイしているか近寄って見るまではしなかった。見ても分からなかったかもしれないし)
ボードゲーム売り場は基本的にいわゆるユーロゲームに加えてAxis & Alliesがある、という割と見慣れた構成。
Field Commander Singapore 1942もあった。
「お、Dominant Spiciesがある!これはユーロゲー扱い?」
。。。と思って近寄ると、その近くにGMTのウォーゲームが5作くらい。
Europe EngulfedとWilderness Warがあった他は、何があったか忘れてしまった(汗)。
「これは北欧の高い税金を払ってでもゲットだ!」というモノがなかった。
まぁ、ある意味良いことだったと言えるのだろう。
お店の前で記念撮影してゲームとは関係ない観光へ。

今回の旅行でノルウェーの本屋さんに何軒か立ち寄ったのだけれど、それなりのスペースのゲーム売り場があって、ドミニオンなどのユーロゲームを売っていた。
でも、本屋さんにはGMTのゲーム(やRPGやカードゲームなど)はない。
RPGやカードゲームはあるけれど、ウォーゲームはGMTが少々。
とりあえず、1都市の1店舗を訪れて断ずるならば、ノルウェーのゲーム屋さん事情はそういったもの。
まぁ、いまどきは通販なんだろうなぁ。
税金払わずに買えるんだろうし(推定)。
せっかく近くまで行ったのだから、ボードウォークに訪れてみることにした。
岡山駅前の高島屋を出て、ビブレに向かって歩くこと数分。
Google Mapsによれば目的地に着いているはずなのに、それらしいモノが見つからない。
「ねぇ、コレじゃないの?」

ビルの壁面にある表示をヨメが見つけてくれた。
結婚してよかった。
(こういうタイミングで言うことではありませんね、わかります)

雑居ビルの4Fにある。
確かに、このビルに出入りする人たちにピンとくるものがあったのは確かだった。
「あ、もしかして仲間かも。。。」
日本でも、外国でも、ゲームショップを見つけるときにはそういう感覚を味わうことが多い気がするのは僕だけか。

店内は決して広いとは言えないものの、すばらしかった。
壁面をぐるりと棚が囲み、在庫状況は非常に良好。
お店中央にはテーブルが複数あり、何人ものプレイヤーさんたちがカードゲームを楽しんでいる。
4組の対戦が進んでいたと思う。
(土曜の午後5時くらいだったと思います)
ビジネスホテルに戻っておいしいお刺身と桃を食べながら、
「あぁ、東京を追われるようなことがあったら、岡山がいいかも」
。。。と割と真剣に思ってしまうほど、ボードウォーク岡山店はいい感じのお店だった。
Game Parlor (13936 Metrotech Drive, Chantilly, VA)

ワシントン・ダレス空港から車ですぐ(運転が上手な人なら15分くらいでしょうか)。
Stonewall Jackson's Wayのマップで言うとN4415付近。


店内はかなり広く、その中の1割くらいの空間で紙のウォーゲーム(以下、単にウォーゲームと書きます)を売っていた。
製品が時代ごと(古代、ナポレオニック、南北戦争、WW2だったと思います)に分類して並べられているのは新鮮に感じた。
ウォーゲームってメーカー別に並べられていることが多いように思うけれど、こういう並べ方の方がよいと思うお客さんもそれなりにいるんだろうなぁ、と今更気づいた。

土曜日の昼過ぎだったこともあり、店内のテーブルではたくさんのゲームがプレイされていた。
ほとんどはミニチュア(ウォーハンマーとかでしょうか)だったけれど、その中にASL(またはASL SK)が何ゲームか。
The Compleat Strategist (103 E. Broad St, Falls Church, VA)

Stonewall Jackson's WayのN5715。
ニューヨークにある同じ名前のお店と同じく、ウォーゲームをそれなりに揃えている。
でも、いわゆる「レアな物件」はなかったんじゃないかと思う。

帰国直前に買う気満々で訪れたこともあり、GD'42とStrikes Them a Blowを購入。
Hobbies (2368 Plank Rd, Fredericksburg, VA)

Stonewall Jackson's WayのS4227付近。
FredericksburgとSalem Churchの中間くらい。
残念なことに、該当の番地に行ってみたところ店内は工事中で「For Rent」状態だった。
もしかしたらどこかに移転して営業しているのかもしれないけれど、根性不足で追跡は断念。
One Eyed Jacques (3104 West Cary St, Richmond, VA)

Grant Takes CommandのS3425付近。
Richmondの高層ビル群を少し外れた地区にある。
残念ながら、紙のウォーゲームはほとんどなし。
Axis & Allies、Memoir 44、Conflict of Heroesがあったくらい。
お店番のお姉さんに「ジャスト・ルッキン」と申し上げたところ、やさしく「Explore!」とのお返事。
この言い回しはとても気に入ってしまい、他のお店(ゲーム屋さん以外を含む)を冷やかすときにも、調子にのって「レット・ミー・エクスプロア・プリーズ」などと活用させていただいた。
今回訪れたゲーム屋さん(またはゲーム屋さん跡地)は以上の4件。
実はもう1件、Game ParlorのWoodbridge支店にも行こうとしたのだけれど、道に迷って途中で断念。
その他、メリーランド州内のそう遠くない場所にあったゲーム屋さんの近くも通ったのだけれど、時間がなかったりで今回はパス。
もしも、Battle Above the Cloudsが発売されていたら、店頭在庫を見つけるまであちこちを徘徊したかもしれない。
そんなまどろっこしいことはせず、メリーランド州にあるMMPのオフィスに押しかけてしまったかもしれないけれど(汗)。
旅行先でゲーム屋さんを訪れるのはとても楽しい。
次はどこの国のどこの町にいこうかなぁ、と気の早い妄想ばかりが膨らんでしまう。