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ウォーゲーム、シミュレーションゲームのあれこれ


by たかさわ

カテゴリ:プレイせず書く( 17 )

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TCSは射撃とモラルチェックをd66(六面体2個を10の位と1の位として読む)で解決するので、「何をどうするとこうなる」という感覚がなかなかつかめません。長いこと適当にプレイしてきましたが、このところ連続してブラッディなゲーム展開ばかりなので、確率や期待値を計算してみることにしました。

TCS Area Fire Analysis

まずはエリアファイア。上半分が36とおりの出目のうち何個になるか。例えば11~16なら「6」、11~43なら「21」となって、これを36で割るとパーセントになります。下半分はNE(効果なし)になる確率と、Loss(ステップロス)の期待値、そして1~9ステップの損害が発生する確率です。

TCS Moral Check Analysis

続いてモラルチェック。上半分はエリアファイアと同じ様式。下半分はそれぞれの結果が生じる確率になっています。

2つの表から、かなり重要なことがわかりました。というか、20年近く前からプレイしているシステムで、こんな大事なことに気づかなかったんだ、というぐらいに驚いています。難解だと思っていたTCSの射撃とモラルチェックは、たった3つの法則で説明できます。

  • エリアファイアで生じるステップロスは火力の5%(緑色の行がそれ)
  • エリアファイアによるモラルチェック発生率は基本25%、1コラムごとに5%増(同じく黄色の行)
  • モラルチェック失敗率は25%、1コラムごとに10%増(同じく赤い行)

これらはプレイ中に次のように使います。

  • 前方に敵の歩兵小隊と機関銃のスタックがいる。
  • その3ヘクス手前にある森に、モラルが3の自軍ユニットを移動させたらどうなるか。
  • 敵は6火力で、距離3ヘクスで森の移動モードを撃つと無修整で6火力のまま。
  • 6火力の5%は0.3ステップなので、3回に1回の割合で1ステップロスする程度のリスク。
  • 6火力は最低コラムから6コラム目なので、25%+5%×6=55%でモラルチェック発生。
  • モラルは額面が3、森で-1されて修整後は2。
  • 最良モラルの隣のコラムなので、25%+10%=35%でモラルチェック失敗

表を見ればわかるとおり、正確な数値は若干ちがいます。しかし、プレイ中にパパっと計算できる手軽さと便利さを考えれば、誤差として割り切っても全く差し支えないと思います。やるぜTCS。

by gameape | 2019-05-27 22:09 | プレイせず書く | Comments(2)
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Pendragonを4人でプレイしました。シナリオは前回と同じ「Barbarian Conspiracy」で、約5時間で最後まで進められました。担当はドゥクス。

オケアヌス・ゲルマニクスからサクソンが襲来し、ドゥクスがそれをインターセプト。キウィタスは海洋交易で富をたくわえ、スコティはドゥムノニアの岬に居留する幕開け。ドゥクスとしては蛮族退治でプレステージは上げつつも、ブリトン・コントロールの不用意な回復はキウィタスの勝利につながるので注意しました。

Pendragon

最初のエポックは「コンスタンティヌス3世」。キャバルリー3個を派兵したドゥクスは見事にガリアで勝利を収めて名声を高めます。スコティとサクソンのレナウンはそれぞれ11で、ブリトン・コントロールは35。キウィタスの自動的勝利は回避して、軍人優勢のローマ支配で最初のエポックを通過です。

2回目のエポック(このシナリオではゲーム終了)に向かって、各勢力は勝利に向けてひたひたと近づいていきます。サクソンはイケニに居留し、人口2ポイント以上のリージョンをもう1つ支配すれば勝利できる状態に。スコティは勝利に必要な居留地を保有しており、襲撃と誘拐で名声を高めるのみ。

Pendragon

活発化する蛮族によってブリトン支配の領域が減っていきますが、これによってキウィタスの勝利の芽が出てきます。ブリトン支配の減少でブリテン島がローマ支配から自治(オートノミー)に移行するとキウィタスの勝利条件が緩和され、それによってキウィタスが勝利条件を達成してしまうのです。

詳しくは次のような状態です。
  • ブリトン・コントロールが30以下になると、ローマ支配から自治にかわる。
  • ローマ支配ではブリトン・コントロールが36超でキウィタスの勝利だが、自治なら27超でよい。
  • なので、ブリトン・コントロールが28から30ならば「自治に下がってキウィタスの勝ち」になる。
こうなるとドゥクスのできることは蛮族をとにかく攻撃し、彼らの勝利の因子を潰していくことと、蛮族を除去することでブリトン・コントロールを回復させて自治への移行を食い止めて、キウィタスの勝ちをなくすることです。攻撃はどれも成功して、よしこれで同点決勝に持ち込めるぞ、と思ったのですが…。

Pendragon

キウィタスはここで民兵を集結させて、ブリトン・コントロールをさらに増やしてきました。ローマ支配でも勝てる状態を達成してしまったのです。ひっくり返す方法が何かあるのではと長考させてもらいましたが、すでに万事休す。市民寄りのローマ支配でブリトン・コントロールは37。キウィタスの勝利です。くやしいけれどお見事でした。

なお、2枚めのエポックカードは「ホノリウスの勅令」。ブリテン島はローマの支配から地元出身者による統治、または群雄割拠の時代に入っていくということなのでしょう。

プレイしている途中はゲームシステムと格闘するので精一杯でしたが、その後にプレイブックやWikipediaをパラパラしながらゲームを振り返ると、歴史方面の満足もいくぶん補給できるようになってきた気がします。テーマ的にもプレイヤーを4人揃える的にも容易ならざるゲームだとは思いますが、ハードルを乗り越える価値があるゲームですよ、と申しておきます。




by gameape | 2019-03-17 15:17 | プレイせず書く | Comments(0)

今週末開催のゲームマーケット大阪で「このシミュゲがすごい 2019年」が発売されるそうです。毎度記事を載せていただく(もちろん、入手した皆さまに見ていただく)ことだけでも、僕にとってはすごいことです。ですが、今回はさらにすごいことになっちゃいました。冒頭のTwitterの画像では隠れている、表紙の下の方を見るとですね…。

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な、な、なんと拙作「シェナンドー・ナノ」ですよ!いったい誰が、はたしてどんな記事を、については実物を手にとってぜひご覧ください。

もしかしたらこの記事がきっかけで、「シェナンドー・ナノ」に興味を持つ心の広い方がいらっしゃるかもしれない。そんな都合のいいことを考えまして、本作を再び入手できるようにしました。

ウォーゲームに限らず、雑誌やWebなどの記事が面白くて、または記事をより面白く読むために、その題材に触れるというのは結構あるんじゃないでしょうか。僕は映画とウォーゲームでそういうことがよくあります。例えば最近僕がOCSをプレイしてみたのは、ゲーム本体への興味よりも、それに言及している人や記事によるところが大きいです。

シェナンドー・ナノ

前回(昨年11月)と同じく、セブンイレブンのネットプリントです。プリント予約番号は「50576992」。A4片面カラー1枚で60円かかります。用紙サイズでA3を選択すれば、より大きくて読みやすくてプレイしやすく(100円かかりますが)。ルールだけならモノクロで足りますが、であればWebでご覧いただく(またはそれをプリントする)ほうがよいかも。

第2版ということで、前回とは次の点が異なります。
  • マップを大きくしました(だいたいA5サイズ)。
  • マップの意匠を少し修整(判読しやすくしたつもりです)。
  • 北軍のセットアップに関する記述を訂正しました(ストラスバーグは2個ではなく1個)。

ネットプリントには登録から1週間という期限がありまして、本件は2019年3月14日まで利用可能です。

「このシミュゲ」に掲載されたゲームのうちで、もっとも安価に入手できるモノをと思ったならコレ、というのは間違いないと思います。ご近所にセブンイレブンがない方にはお詫び申し上げます。

by gameape | 2019-03-07 21:40 | プレイせず書く | Comments(0)

アレクサンドロスの時代

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2019年最初のゲーム購入は、Table Battlesのエクスパンション第2弾「Age of Alexander」にしました。薔薇戦争も未入手なのですが、題材的にこちらに惹かれました。楽しくてついつい何度もプレイしてしまいますが、1時間以上のまとまった時間があるならば、他のより重いゲームをプレイした方がいい気もします。Table Battlesは1日1時間まで、とか。

まずは最初のシナリオ「カイロネイアの戦い」をソロプレイ。

ギリシャに比べてマケドニアはファランクスが優秀なのですが、初期モラルが1なのでフォーメーションを1個でも抜かれると敗走してゲームオーバー。ギリシャの神聖隊(Sacred Band)にドドっといいダイスがいくと、対面にいるアレクサンドロス(主人公キャラですよ!)があれよあれよと壊滅させられてゲームオーバーという展開が続き、「大丈夫かよこのゲーム」と思いました。

Table Battles: Age of Alexander

何度かプレイしてマケドニアも勝てるようになり、スクリーンか攻撃か、右翼か左翼か、などなど迷うところも出てきて、面白くなってきました。ダイスふってるだけのゲームに見えて、実は正しい決断をした方が勝つゲームにちゃんとなっているところは頼もしい。

by gameape | 2019-01-06 19:07 | プレイせず書く | Comments(0)
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「東大安田講堂強襲」(ジブセイルゲームズ)が面白いです。Storm over Arnhemの続編としても、東大紛争をわかった気にさせてくれる歴史メディアとしても、非対称な勢力の紛争シミュレーションとしても、です。

ユニットの隠匿配置や、武装チットを隠し持つルールによるスリルとサスペンスも本作の魅力であろうと思います。ソロプレイしているだけなので、その辺の面白さは妄想の域を出ませんが、いつかそのうちに。

東大安田講堂強襲

多層構造の複雑な構築物として描かれる安田講堂をうまく把握できず、絵を描いたりしています。困ったことに、まだピンときていないのですが、拙宅の機動隊はまだ安田講堂に突入できていないので、突入するまでに安田講堂の仕組みを理解する所存です。

by gameape | 2019-01-06 00:07 | プレイせず書く | Comments(0)
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Table Air Combatの空対空戦闘をとりあえず、なメモが1年以上放置されていたので「俺サマリ」として掲載しました。何かの間違いで他の方の役に立ったりするといいのですが。。。

ルールサマリといえば、今年のアドベント・カレンダーのトリをつとめてくださったセンパーさんの記事です。2018年の僕は前述のような感じでサマリーを作っています、とお答えします。


by gameape | 2018-12-30 09:47 | プレイせず書く | Comments(0)
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上の画像(隼 vs トマホーク)は本文とは関係ありません。

Wargame VaultにTable Air CombatのMe-163が追加されていました。1ドル99セントはお手頃価格っぽく見えて、カラープリントに結構お金がかかったりするので要注意です。

こうやって1種類ずつ、好きなものを安価に揃えていける方法はいいなぁと思います。Air WarでもDown in FlamesでもWing Leaderでも、箱に入っているけれど一度も使ったことがない機種がたくさんあります。戦車や大砲のコマを数百個とか千個以上とか切ったのに、結局プレイに使ったのは10とか20種類だけとかのこともありそうですし。

by gameape | 2018-12-29 22:52 | プレイせず書く | Comments(0)
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これは「War-Gamers Advent Calendar 2018」の12月6日分です。Hollandspieleの「Table Battles」がひょっとしたら今、とても熱いんじゃないでしょうか、という話。

C3i誌の最新号にTable Battlesのシナリオが2本ついているそうです。とはいえ、それだけのために購入するのはどうかなぁ、と思っていたらうち1本が何とゲインズ・ミルとのこと。結構な度合いでグラっときておりまして、Table Battlesの熱さを実感しております。

Table Battlesが発売されたころ、Webでその画像を見てマッチ棒のような形状のコマがとても印象的かつ魅力的だと思いました。Columbia Gamesなどの正方形のブロックとは違う。Bonaparte at Marengoよりさらに細長くてマッチ棒のような、お線香のような。どう使ってプレイするのかがわからないまま、でも何となく惹かれてしまうルックスでした。

とは言うものの、ウォーゲームよりはより抽象的なゲームとか、ユーロっぽいゲームとかなのだろうと思いました。出版元の「ホランドシュピール」という名前を見て、オランダにあるユーロゲー屋さんなのだろうとも思ったり。Table Battlesに触れることはなく、星の数ほどある他のウォーゲームたちを追いかける生活へと戻りました。

Table Battles

Consim Worldに寄付をするとお礼にゲームをもらえます。今年はその中にTable Battlesのシナリオ「マルプラケ」がありました。PDFなのであの魅力的なコマは付いてきません。遊び半分にSketchUpでそれっぽく3Dモデル化してみたところ、仮想世界の中でもやっぱりカッコいいではありませんか。しかも、ゲームとしてもなかなか面白い。

対戦相手も見つかったので、さっそくVASSALモジュールにしてオンライン対戦してみると、これがやっぱり面白い。出版元が言うように「20分で終わる」かどうかは微妙ですが、1時間に2回プレイできるくらいの軽さだとは思います。こういう軽いゲームをシンキー・フィラー(Thinky Filler)というのだそうです。

ウォーゲームがこういう短時間かつ軽量のものばかりになってしまったら困りますが、これはこれで非常に面白くて熱い存在。ゲーム会のちょっと空いた時間とか、より大きいゲームをする余裕はないけれどせっかく顔を合わせたんだから、というときの有力候補ですよ。

シェナンドー・ナノ

甚だしく余談ですが、拙作「シェナンドー・ナノ」も20分くらいで終わります。
閑話休題。

Table Battles

実際のプレイでは箱絵とは違い、カードを並べてその前にコマを置きます。コマはフォーメーションごとのステップを表します。マップは使わず、カードとコマとダイスだけでプレイします。互いに正面の敵を攻撃してステップを減らし、フォーメーションを除去するとモラルが下がり、先にモラル崩壊した方が負けという流れです。

参考に、「オレさえわかればいいや」といういい加減な書き方をしたサマリを紹介しておきます。何を言ってるんだかさっぱりわからない、な状態になってしまうようでしたらごめんなさい。何かしらのヒントになれば幸いです。

Battleline

プレイ感覚は(Reiner Kniziaの)「Battle Line」に似てなくもありません。僕はBattle Lineを「ウォーゲームっぽいゲーム」だと思っているのですが、Table BattlesはBattle Lineよりウォーゲームっぽさが濃い印象です。

題材になっている戦いが具体的に提示されていること、フォーメーションごとに史実と同じ名称がつけられていて、その能力や性質にも特徴づけがされていることなどがその理由です。プレイしていると、題材になっている戦いについて何となくわかったような気になれる不思議。

Table Battles

Table Battlesはこれまで3作が出ていて、4作目が近日発売予定です。それに加えて冒頭に書いたC3iの付録があります。扱う戦いは次のとおりです。

第1作 Table Battles
  • ボズワース(Bosworth、1485年、薔薇戦争)
  • イヴリー(Ivry、1590年、ユグノー戦争)
  • 白山(White Mountain、1620年、三十年戦争)
  • マーストン・ムーア(Marston Moor、1644年、清教徒革命)
  • 砂丘(Dunes、1658年、フランス・スペイン戦争)
  • マルプラケ(Malplaquet、1709年、スペイン継承戦争)
  • エイブラハム平原(Plains of Abraham、1759年、フレンチ・インディアン戦争)
  • ブルックリンハイツ(Brooklyn Heights、1776年、アメリカ独立戦争)

拡張1 薔薇戦争(War of the Roses)
  • 第1次セント・オールバン(First St. Albans、1455年)
  • ブロア・ヒース(Blore Heath、1459年)
  • モーティマーズ・クロス(Mortimer's Cross、1461年)
  • タウトン(Towton、1461年)
  • エッジコート・ムーア(Edgecote Moor、1469年)
  • バーネット(Barnet、1471年)
  • テュークスベリー(Tewkesbury、1471年)
  • ストーク・フィールド(Stoke Field、1487年)

拡張2 アレキサンダーの時代(Age of Alexander)
  • カイロネイア(Chaeronea、前338年)
  • グラニコス(Granicus、前334年)
  • イッソス(Issus、前333年)
  • ガウガメラ(Gaugamela、前331年)
  • ヒュダスペス(Hydaspes、前326年)
  • ガビエネ(Gabiene、前316年)
  • イプソス(Ipsus、前301年)

C3i 32号
  • ゲインズ・ミル(Gaines Mill、1862年、南北戦争)
  • ブーヴィーヌ(Bouvines、1214年、アングロ・フレンチ戦争)

拡張3 ゲティスバーグの2日目(近日発売)
  • リトル・ラウンド・トップ(Little Round Top、1863年)
  • セメタリー・リッジ(Cemetery Ridge、1863年)
  • ピーチ・オーチャード(Peach Orchard、1863年)
  • …などなど

Table Battlesのシステムはかなり汎用性が高いのではと思います。日本や中国などの合戦の他、アニメやSF映画などを題材にしたシナリオが出てきたりしないでしょうか。例えば「冥王星会戦」とか「迫撃!トリプル・ドム」とか。。。

by gameape | 2018-12-06 00:34 | プレイせず書く | Comments(0)
The Great Campaigns of the American Civil War series with Lee vs. Grant

Atlanta is OursとRoads to Gettysburg IIを手に入れました。記念にシリーズ全部ならべて集合写真を撮影。11個だと並びが悪いので、ご先祖さまのLee vs. Grantにもご参加をたまわって四角く並べました。

ウォーゲームを12個並べたぐらいで、と油断していたらこれが非常によい眺めなのであります。撮影が終わった後もしばらくそのままにして、しみじみと景観を楽しみました。ウォーゲームのパッケージアートを原寸大で床に敷き詰めるインスタレーションは、結構イケるんじゃないかと思います。踏んづけることに抵抗がある人向けにスリッパを常備で。

Stonewall Jackson's Way IIが出てから5年も経っていることに驚きました。MMPになってからは5年に1作ぐらいの出版ペースになっていたのですね。西部戦域完結編は2023年に出るのでしょうか。次回も「バンドル再販」の大きな箱が一緒に出るのか。そのころ自分は何をしているのか。細かいコマをつまんだり読んだりできるのか。めでたさ余ってしんみり百倍。

シリング社長は大丈夫だろうかと思って調べたら、実は僕より年下なのでした。人の心配してる場合じゃありません。5年後のウォーゲームはまだ紙でできてますかね。Oculus Goか、レディ・プレイヤー・ワンか。首筋にUSBを差し込む穴があいてたりしたら、それはそれで楽しそうです。

by gameape | 2018-05-25 00:25 | プレイせず書く | Comments(0)

アクロス25エイプリルズ

Across Five Aprils

タイトルを見て「いいね」と思ってくださった方、ありがとうございます。自分でもとてもよいタイトルだと思っているのですが、思いついてから1年以上放置してしまい、気がつけばあと3日で「アクロス26エイプリルズ」。矢の如しです。

Across Five Aprils(1992年出版)は単純かつオーソドックスなウォーゲームに見えて、実は独特の味わいを持っています。その大きな要因は戦闘フェイズのタイミングを(移動と同じように)カップから引いたチットで決めることと、戦闘がマストアタックであること。チット引き活性化のゲームは数多く出ていますが、この様式のものはあまりない印象です。

ターンの初期に自軍の戦闘チットが引かれた場合、その後はそこそこの戦力を敵に隣接させさえすれば、敵の戦闘チットが引かれたときに敵は自発的に退却してくれます(しかも戦闘後前進までできる)。戦力で劣る部隊がイケイケで敵にぶつかっていく展開はこのゲームならではの光景かもしれません。

戦闘チットがゲームに与える影響が大きすぎる。チットの順番をみっちり考慮して作戦を考え、チットが引かれるたびにそれを修整していくのは大変である。そんな感じでこのゲームを面白くない、Not for Meだと考えるプレイヤーさんは少なからずいらっしゃるんでしょう。ゆえに「戦闘チットでマストアタック」は出版から25年の歳月を経た今日において、チット引き活性化ゲームのスタンダードにならなかった、と。

それでもなおAcross Five Aprilsは面白くて、このシステムでアンティータムやチカマウガが出てくれないものかなぁ、とぼんやり考えます。後継者である「The Tide Turns」や「Clash of Giants 3」も面白いんですが、そっちはそっちでこっちはこっち。多様性こそ紙のウォーゲームの大きな楽しみじゃあありませんか。

by gameape | 2018-04-28 16:27 | プレイせず書く | Comments(0)