ウォーゲーム、シミュレーションゲームのあれこれ


by たかさわ
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これは「War-Gamers Advent Calendar 2018」の12月6日分です。Hollandspieleの「Table Battles」がひょっとしたら今、とても熱いんじゃないでしょうか、という話。

C3i誌の最新号にTable Battlesのシナリオが2本ついているそうです。とはいえ、それだけのために購入するのはどうかなぁ、と思っていたらうち1本が何とゲインズ・ミルとのこと。結構な度合いでグラっときておりまして、Table Battlesの熱さを実感しております。

Table Battlesが発売されたころ、Webでその画像を見てマッチ棒のような形状のコマがとても印象的かつ魅力的だと思いました。Columbia Gamesなどの正方形のブロックとは違う。Bonaparte at Marengoよりさらに細長くてマッチ棒のような、お線香のような。どう使ってプレイするのかがわからないまま、でも何となく惹かれてしまうルックスでした。

とは言うものの、ウォーゲームよりはより抽象的なゲームとか、ユーロっぽいゲームとかなのだろうと思いました。出版元の「ホランドシュピール」という名前を見て、オランダにあるユーロゲー屋さんなのだろうとも思ったり。Table Battlesに触れることはなく、星の数ほどある他のウォーゲームたちを追いかける生活へと戻りました。

Table Battles

Consim Worldに寄付をするとお礼にゲームをもらえます。今年はその中にTable Battlesのシナリオ「マルプラケ」がありました。PDFなのであの魅力的なコマは付いてきません。遊び半分にSketchUpでそれっぽく3Dモデル化してみたところ、仮想世界の中でもやっぱりカッコいいではありませんか。しかも、ゲームとしてもなかなか面白い。

対戦相手も見つかったので、さっそくVASSALモジュールにしてオンライン対戦してみると、これがやっぱり面白い。出版元が言うように「20分で終わる」かどうかは微妙ですが、1時間に2回プレイできるくらいの軽さだとは思います。こういう軽いゲームをシンキー・フィラー(Thinky Filler)というのだそうです。

ウォーゲームがこういう短時間かつ軽量のものばかりになってしまったら困りますが、これはこれで非常に面白くて熱い存在。ゲーム会のちょっと空いた時間とか、より大きいゲームをする余裕はないけれどせっかく顔を合わせたんだから、というときの有力候補ですよ。

シェナンドー・ナノ

甚だしく余談ですが、拙作「シェナンドー・ナノ」も20分くらいで終わります。
閑話休題。

Table Battles

実際のプレイでは箱絵とは違い、カードを並べてその前にコマを置きます。コマはフォーメーションごとのステップを表します。マップは使わず、カードとコマとダイスだけでプレイします。互いに正面の敵を攻撃してステップを減らし、フォーメーションを除去するとモラルが下がり、先にモラル崩壊した方が負けという流れです。

参考に、「オレさえわかればいいや」といういい加減な書き方をしたサマリを紹介しておきます。何を言ってるんだかさっぱりわからない、な状態になってしまうようでしたらごめんなさい。何かしらのヒントになれば幸いです。

Battleline

プレイ感覚は(Reiner Kniziaの)「Battle Line」に似てなくもありません。僕はBattle Lineを「ウォーゲームっぽいゲーム」だと思っているのですが、Table BattlesはBattle Lineよりウォーゲームっぽさが濃い印象です。

題材になっている戦いが具体的に提示されていること、フォーメーションごとに史実と同じ名称がつけられていて、その能力や性質にも特徴づけがされていることなどがその理由です。プレイしていると、題材になっている戦いについて何となくわかったような気になれる不思議。

Table Battles

Table Battlesはこれまで3作が出ていて、4作目が近日発売予定です。それに加えて冒頭に書いたC3iの付録があります。扱う戦いは次のとおりです。

第1作 Table Battles
  • ボズワース(Bosworth、1485年、薔薇戦争)
  • イヴリー(Ivry、1590年、ユグノー戦争)
  • 白山(White Mountain、1620年、三十年戦争)
  • マーストン・ムーア(Marston Moor、1644年、清教徒革命)
  • 砂丘(Dunes、1658年、フランス・スペイン戦争)
  • マルプラケ(Malplaquet、1709年、スペイン継承戦争)
  • エイブラハム平原(Plains of Abraham、1759年、フレンチ・インディアン戦争)
  • ブルックリンハイツ(Brooklyn Heights、1776年、アメリカ独立戦争)

拡張1 薔薇戦争(War of the Roses)
  • 第1次セント・オールバン(First St. Albans、1455年)
  • ブロア・ヒース(Blore Heath、1459年)
  • モーティマーズ・クロス(Mortimer's Cross、1461年)
  • タウトン(Towton、1461年)
  • エッジコート・ムーア(Edgecote Moor、1469年)
  • バーネット(Barnet、1471年)
  • テュークスベリー(Tewkesbury、1471年)
  • ストーク・フィールド(Stoke Field、1487年)

拡張2 アレキサンダーの時代(Age of Alexander)
  • カイロネイア(Chaeronea、前338年)
  • グラニコス(Granicus、前334年)
  • イッソス(Issus、前333年)
  • ガウガメラ(Gaugamela、前331年)
  • ヒュダスペス(Hydaspes、前326年)
  • ガビエネ(Gabiene、前316年)
  • イプソス(Ipsus、前301年)

C3i 32号
  • ゲインズ・ミル(Gaines Mill、1862年、南北戦争)
  • ブーヴィーヌ(Bouvines、1214年、アングロ・フレンチ戦争)

拡張3 ゲティスバーグの2日目(近日発売)
  • リトル・ラウンド・トップ(Little Round Top、1863年)
  • セメタリー・リッジ(Cemetery Ridge、1863年)
  • ピーチ・オーチャード(Peach Orchard、1863年)
  • …などなど

Table Battlesのシステムはかなり汎用性が高いのではと思います。日本や中国などの合戦の他、アニメやSF映画などを題材にしたシナリオが出てきたりしないでしょうか。例えば「冥王星会戦」とか「迫撃!トリプル・ドム」とか。。。

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# by gameape | 2018-12-06 00:34 | 特定ゲーム | Comments(0)

正しいエクスチェンジ

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最近のゲームではあまり見なくなったのかもしれませんが、戦闘結果がエクスチェンジ(Exchange、EX、相互損害などなど)のときに、戦闘力の少ない側を全滅させて、多い側は相手と同じかそれより多くの戦闘力を除去する、という手法があります。

これまた最近のゲームではあまり見なくなったのかもしれませんが、地形が戦闘に及ぼす影響を、戦闘力を増減させて表現する手法があります。都市や荒地で守ると戦闘力が2倍とか、川を渡って攻撃するユニットは攻撃力が半分とか。

Road to Richmond

で、本題。EXで除去するのは額面の、地形などで修整される前の戦闘力なのか。はたまた、修整で増減された後の戦闘力なのか。上の画像で言えば、荒地(茶色)で守ると戦闘力が倍になるゲームで、戦闘力5のユニットを相手にEXを出したら、攻撃側が除去する戦闘力は5か10か。

答えは「ゲームによって違うのでルールを読みましょう」なのですが、僕はほぼ無条件に(ルールをちゃんと読まずに、ということです)「EXは修整後の戦闘力で」でプレイしてきました。気づいたのはごくごく最近です(おそらく去年)。

Stalingrad

原因は最初にプレイしたゲームであるAvalon Hillの「Stalingrad」がそうだったから、だと思います。最初に見たものが親。三つ子の魂。刷り込みがかなり激しいようで、「額面で」というゲームを見るといまだに「おいおい、大丈夫かよ」とモヤモヤしてしまいます。

なお、都市で守る1個師団が平地で守る2個師団に相当する、ということであるならば、相打ちで除去される敵の戦力は2個師団相当でいいじゃん、という考え方はそれほどハズレてないと思うのであります。

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# by gameape | 2018-12-02 12:15 | ウォーゲーム生活 | Comments(0)
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「ウォーゲーム士官学校」はコマンドマガジン主催のウォーゲーム会です。東京での開催はこれが初めて、で合ってますでしょうか。イエローサブマリンは秋葉原にたくさんありますが、「いつも行くお店のワンフロア下」が会場でした。貸切にしてもいいんじゃないかくらいの大盛況です。

午後1時から夕方5時ぐらいまでという開催時間は短いと言えば短いんですが、そういうものだと思って集中力とかテンションとかゲーム選びとかを調整して楽しめて良いと思います。「夜の部」にスムーズに移行できたり、家に帰って家族で晩ご飯だったりと、ライフスタイルにあわせた時間の有効活用が可能。

Table Battles

ビギナーさんにインストすることになっても何とかなりそうな小物を持っていきました。で、Table BattlesとTable Air Combatを実際にプレイしてもらえました(最終的にビギナーさんの参加は1人だけでしたが)。2人にルールを説明して自分はプレイしない、というやり方はいいなと思いました。自分がプレイしながらのインストに比べて楽ですし、2人分のプレイが見られるお得感。

Table Air Combat

ルール説明用のホワイトボードがわりにと用意したスケッチブックの出番はありませんでした。テーブルがいっぱいだったときのためのAce of Acesも今回は登板なし。

超人ロック

今回の本丸にしてメインイベント、リニューアル版の超人ロックです。GoodのランがEvil(ライオット)に化けて悪の秘密基地に潜入、のはずでした。ところが秘密基地の目標カードをどこに埋めたかを忘れてしまい、皆さまにはお見苦しいところをお見せいたしました。これに懲りずプレイ機会があればお誘いくださるようお願いします。

他の登場人物はロック(プルーブ除去にご苦労なさってました)、Specialのストロハイム(ヘルダイバーとの死闘にご苦労なさってました)、E/Gのラン(ロックが改心チェックに来なくてご苦労なさってました)、グルンベルク(E/Gのランが強くてご苦労なさってました)、マリアン(トラップで即死してご苦労なさってました)、でした。

まさかこのゲームの新品を遊べる日がくるとは思っていませんでした。人生、何がおこるかわかりません。

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# by gameape | 2018-11-29 21:17 | ゲーム会訪問 | Comments(0)
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11月17日(土)と18日(日)、たくさんのウォーゲーマーさんにご参加、お声がけをいただいて猿遊会を開催できました。大盛況で大成功でした。ゲームマーケット直前の忙しい時期に、人によってはとても遠くから来ていただいたことをとてもうれしく、ありがたく思っております。

とても楽しい時間をすごせました。どうもありがとうございます。

Flickrの「猿遊会コレクション」にアルバム「猿遊会2018」を追加しました。プレイされていたゲームの画像や両日各2枚の集合写真をご覧いただけます。
2日目の夕方、会も終盤というところで「Pax Emancipation」に夢中になってしまいまして、会場のテーブル片付けを参加者の皆さまに全面的にお任せしてしまうという無礼を働きました。大変なご迷惑をおかけしました。お詫びします。

Pax Emancipationと、ゲームマスターとしてのN村さんは、とにかくすばらしかったです。

シェナンドー・ナノ

ご来場くださった方にお渡しした超ミニゲーム「シェナンドー・ナノ」は、2018年11月23日(日本時間)いっぱいまでセブンイレブンでプリントアウトできます。予約番号は「41182156」。A4カラーなら60円、A3に拡大すると100円です。プレイには13個ほどのコマとダイス(できれば色違いで2個)を用意する必要があります。ルールだけならばWeb(GitHub)でもご覧いただけます。

猿遊会が終わってすっかり気が抜けたような状態になりました。と言いつつもウォーゲーム士官学校があるし、アドベントカレンダーもあって、2018年のうちに触っておきたいゲームはひとつやふたつではなく、あっちもこっちもセールだし、超人ロックが控えてるしで、年末押し迫り感が容赦ない感じです。

皆さまはどうかご自愛の上、楽しく充実した年末をお過ごしください。

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# by gameape | 2018-11-20 20:13 | 猿遊会 | Comments(0)

2018年の猿遊会は今週末

タワーホール船堀

筆者が気まぐれで開催させていただいているウォーゲーム会「猿遊会」が次の土日です。遊びに来てくださる方は、どうか気をつけていらしてください。

おそらく大丈夫だろうと思うのですが、もしかするとテーブルが足りなくてプレイする空間がないかもしれません。プレイしないけど見てみたい。会いたい人がいる。待ち合わせに使いたい。そういう理由での来場ももちろん歓迎です。

船堀駅

会場の地図、開催時間、連絡先などは「2018年の猿遊会は11月17日と18日」でご覧いただけます。過去の猿遊会の画像アルバムは「14年目の猿遊会」にて。

プレイ予定のゲーム(の一部)やテーブル予約状況はGitHubで見られます。過去の猿遊会のWebページもGitHubに移転しようと思っているのですが、ついつい怠けて進みません。

両日とも都営地下鉄のワンデーパスを利用できます。船堀に往復するだけであれば普通の切符の方が安いかもしれませんが、途中下車するとか近隣の駅にごはんを食べにいくとかするならばワンデーパスがお得なはず。

雪の窯珈琲

会場周辺の飲食店情報は「猿遊会に行こうか迷っている方へ」にあります。雪の窯珈琲はその後に訪れておりまして、上のピザがそのときの画像です。量を求めなければなかなかおいしいお店だと思います。それから「六角堂」という素敵な名前のコッペパン屋さんが最近できました。あと「もりつちの徒然なるままに」で紹介されている「麺やむこうぶち」も会場のすぐ近くです。

1週間後にゲームマーケットやコマンドマガジンのゲーム会を控えています。両方は無理だなーと思ったら、猿遊会は迷わずスルーしちゃってください。「エア参加」や「来場シミュレーション」も猿遊会主催者としてはうれしいことに変わりはないのであります。

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# by gameape | 2018-11-15 20:56 | 猿遊会 | Comments(0)