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ウォーゲーム、シミュレーションゲームのあれこれ


by たかさわ

NATO記号ですみません

Counters of the Civil War games

The Battle above the Cloudsのアートワークについて、メールで意見がやりとりされている。
プレイテスターたちはGCACWシリーズに慣れ親しんでいる人ばかりだから、既存のコンポーネントを肯定するものが多い。

僕の心情はだいたい次のような感じ。

・第一希望: 現状維持 (司令官はイラストより写真がいいな)
・第二希望: 現状を少し変える (シルエットをイラストに変えるとか?)
・第三希望: 著しく変える (NATO式からイラストに変える、とかかな。。。)

現状維持を希望する理由は「慣れているから」というだけ。
慣れたものを捨てて慣れてないものに慣れなおすのは面倒だから、という消極的な理由である。

デザイナーなり、出版者なり、他のプレイテスターたちなりの意向で僕の希望とは異なる方向にGCACWのアートワークが進んだとしても、僕はこのゲームが好きであり続けるだろうと思う。
すぐに慣れるだろうとも思う。

既存のアートワークへの思い入れはせいぜいその程度のものに過ぎない。
GCACWに含まれている色々な要素が僕は好きで、アートワークはそのひとつに過ぎない。
それなりに重要な要素ではあるが、それが全てだったり、大部分だったりはしない。
カウンターのデザインについて言えば、どちらかといえば「どーでもよい要素」に分類されるくらいだ。

アートワークが変わることでルールを間違える可能性が減るとか、
プレイヤーが増えるとか、
プレイにかかる時間が減って、プレイ回数が増えるとか、
その他、よりよい効果が見込まれるならば、たとえその見込みが外れるのだとしても、よりよい効果を求める努力を評価したい。

今回の議論(というほどいかめしいものではなのだけれど)を横目に、拙宅にある南北戦争ゲームのコマをいくつか並べてみたのが冒頭の画像。

どのゲームのものかを左上隅から時計回り、そして最後に中央という順で書くと次のようになる。

・Mosby's Raiders (Victory Games)
・CWB - Three Battles at Manassass (MMP)
・Louisiana Tigers (BSO Games)
・Across the Rappahannock (GMT Games)
・Badge of Courage (Columbia Games)
・GCACW - Burnside Takes Command (MMP)
・Gringo! (GMT Games)
・Louisiana Tigers (BSO Games)
・Lee vs Grant (Victory Games)

この中ではCWBのカウンターが好き。
「高いところから見たらこんな感じかも」と思わせてくれるところがよい。

実際にそう見えるかどうか、はそれほど重要ではない。
そんな感じがする、という大雑把なニュアンスの方が大切。

数百人とかの兵隊を表すには、精密な兵士が1人描かれているよりは、ゴマみたいな点がそれらしい隊列を作っている絵が描かれている方が、僕にとっての「そんな感じ」に近い。

1800年代の戦争においてNATOが使っている記号が使われていることが「そんな感じ」なのか問われると答えに窮してしまう。
前述のプレイテスターたちの議論の中には「僕は退役軍人で慣れ親しんでるので」という意見があって、「そっかー」と思ったりもした。
僕としては「中学校時代からこの記号に慣れちゃったもので」という程度のお返事しかできない。

コマンド74号の「ドイツ装甲軍団」にNATO記号のコマと戦車のシルエットのコマの両方が用意されている。
プレイヤーが好きなデザインのコマを選べるのである。
すばらしいと思う。
こういうやり方を支持します、と一票を投じたい。

VASSALとかだったら、プレイヤーごとに好きなコマを用意したら面白いかもしれない。
ウォーハンマーとかみたいに、コマを塗る楽しみがでてきたりして。

うーむ、収拾がつかなくなってしまった。
by gameape | 2008-11-03 12:57