GCACWシリーズ - 北軍の軍団長の評価
2008年 05月 25日
指揮値が4のBurnsideから、指揮値が5のHookerに替わるだけでも、南軍にとっては由々しき事態である。
しかし、さらに困ったことは、玉突き式に軍団長になったHancockの「3-7」という困った評価(南軍プレイヤー談)である。
北軍の他の軍団長は、同じく3-7と評されているReynoldsを除けば、3-5とか3-4である。
その人たちは突撃しようとしても3回に1回とか失敗しちゃうような人たちなのに、3-7の将軍は突撃のときに必ず2ユニットを参加させてしまう。
このプレイを通じて気づいたことは、自分が今まで北軍の軍団長(SIVならば師団長、以下同じ)の細かい能力の違いを意識してこなかったことだ。
明らかに低い評価の人たち(SigelとかSLBのHoward、GTCのBurnsideなど)が、南軍の襲撃の的にならないよう気をつけることはあった。
でも、能力がちょっと高い人を有意義に使おうと考えたことが無かったのである。
そこで、GCACWシリーズの各ゲームの北軍の軍団長の評価を調べてみた。
Stonewall in the Valley (1862年シェナンドア渓谷)
Blenkerが2-4、Shieldsが2-5、その他は2-6。
On To Richmond! (1862年半島戦役)
PorterとFranklinが3-5で、その他は3-4。
Stonewall Jackson's Way (1862年第2次マナッサス)
Sigelが2-4、BanksとMcDowellが3-5、その他は3-6。
Here Come the Rebels! (1862年アンティータム)
Sigelが2-4、その他は3-6。
Burnside Takes Command (1862年フレデリクスバーグ)
Smithが3-4、ReynoldsとHancockが3-7、その他は3-5。
Stonewall's Last Battle (1862年チャンセラーズビル)
Howardが2-5、ReynoldsとSicklesが3-6、その他は3-5。
Roads to Gettysburg (1863年ゲティスバーグ)
全員が3-6。
Grant Takes Command (1864年ウィルダネスからコールド・ハーバー)
Gillmoreが2-4、SmithとBurnsideが2-5、WarrenとWrightが3-5、Sedgwickが3-6、Hancockが3-7。
Rebels in the White House (1864年ワシントンDC襲撃)
Burnsideが2-5、WrightとEmoryが3-5。
Burnside、Banks、McDowellが低く評価されているのは、降格人事ゆえか。
その他の「頭ひとつ分」高かったり低かったりする評価の理由が気になるところ。
たいした根拠は無いのだけれど、Joseph Balkoskiは「GCACWシリーズのコマのレベルにおいて指揮官の優劣はそれほど大きな意味を持たない」と考えていたのではないかと僕は思っている。
乱暴に言えば「どの軍団長でも戦闘のダイスにプラス1」とかその程度。
それに対し、Joseph Balkoski以外がデザインしたゲームは、より将軍の優劣を盛り込みたいと考えて作られているような気がする。
実際に戦死したり、病気になった将軍に特化したルールが設定されていたりするし。