チャールズ・ロバーツの「Tactics」が出版された1954年を元年と考えると、今年(2019年)は「T暦(タクティクス暦)66年」ということになります。H.G.ウェルズの「リトル・ウォーズ」は紀元前40年のウォーゲームです(T暦元年の前年を「紀元前1年」にはせず、T暦0年にした場合)。
T暦はウォーゲームの歴史や経緯をぱっと把握できて便利なのではと思います。例えば、TCS(Tactical Combat Series)が他の戦術ゲームとどんな位置関係にあるのかを、こんな風に見られます。
- T17:PanzerBlitz(1970)
- T24:Squad Leader(1977)
- T30:Up Front(1983)
- T32:Advanced Squad Leader(1985)
- T36:Bloody 110(1989)
- T45:Panzer Grenadier(1998、エポックではなくAvalanche Pressの方)
- T51:ASL Starter Kit(2004)
- T53:Combat Commander(2006)
- T64:Urban Operation(2017)
戦術ゲームについて考えるとき、ついついPanzerBlitzとSquad Leaderが頭に浮かんでしまいます。三つ子の魂、と考えられなくもないですが、自分にとってのWW2戦術ゲー観というのが、1980年ぐらいで止まっちゃってる感じは残念です。Combat CommanderとUrban Operationは、そのうち触れていたいゲームです。
おっと、Urban OperationはWW2ではありませんね。
なお、Tactics(=戦術)で始まって戦術ゲームの話に進んだのは偶然です。T暦は射程やLOSのあるゲームに限らず、いろいろなウォーゲームで使うと面白いです。