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ウォーゲーム、シミュレーションゲームのあれこれ


by たかさわ

スチュアートの突撃(軽戦車の方)

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Bloody 110のシナリオ「The Charge of the Light Tanks」です。バルジの戦いの2日目、クレルボウの手前にあるマールナッハ村へと向かおうとしたM3軽戦車が、ドイツ軍の第2装甲師団に撃退された戦い。シナリオの説明文にあるとおり、一方的な内容でした。

Bloody 110

僕はこれまで合衆国戦車に言及することがほとんどなかったのか、「M3」とハイフンを入れずに書くのを知りませんでした(Twitterにはさんざん「M-3」と書いた)。そのM3軽戦車18両からなる1個中隊が、駆逐戦車大隊の突破を試みます。ドイツ軍はIV号駆逐戦車、III号突撃砲、75ミリ対戦車砲を装備しており、数でも質でも圧倒しています。

このシナリオを選んだのは、TCSのバージョン4で追加された「車両インパルス」と「車両モラル」を試してみるのにちょうどよいと思ったからです。どちらも好感触でした。

車両は1ターンの行動を3回のインパルスに分けて実行します。モードを変えて、移動して、モードを変える。射撃して、モードを変えて、移動する。などなど。インパルスを1回実施して、他のユニットのアクションを済ませて、2回目のインパルスを実施する、という順番でもよいので柔軟な行動が可能になります。

車両ユニットが戦闘で除去されると、そのフォーメーションの車両モラルが上がります。その後に車両がさらに除去されるごとにダイスをふり、モラルチェックに失敗すると作戦継続ができなくなります(新たに命令を実行させなければならない)。車両が最後の1両まで戦うのではなく、ある程度の損害を受けたところで自主的に撤退してしまうわけです。

Bloody 110

合衆国軍は18両のM3のうち6両をマップ南端から突破させれば勝ちなのですが、隙間なく待ち受けるドイツ軍に飛び込んだ車両が次々と破壊されていきました。5両目がやられたところでモラルチェックに失敗して、中隊全体が後退する展開に終わりました。

参考までに、予備に取ってあった1個小隊を、ドイツ軍が道(といっても谷と森林のひどい地形だけの「道なき道」です)を開けていた東側(上の図の右側)に送ったらどうなるか試してみましたが、時間があと1ターン足りない、ということろでゲームオーバーでした。

by gameape | 2019-05-01 18:32 | ソロプレイ