IMAX版の「2001年宇宙の旅」、すばらしかったです。満面の笑みで号泣しながら映画を観る体験のなんとすばらしいことか。以下、この映画に少しだけ触れますので、知りたくない方ご用心ください。
既に何度も観ていた映画ですが、IMAXの大きな画面で今まで気づいていなかった文字や記号をいくつか発見しました。宇宙船の船腹にソ連のマークがあったり、船外活動でAE35ユニットを置くところに「磁石」と書いてあったり。
圧倒的な映像で言葉に頼らずに語る映画だと思っていたので、書き文字で世界や設定や物語を説明しているのが意外でした。サイレント映画と似た手法なのかとも感じました。
で、ウォーゲームの話に移ります。あつかましくも、拙作「シェナンドー・ナノ」についてです。コマとしてナノブロックを使うというコンセプトがありましたので、コマに文字を入れられなくて、これが大変にもどかしかったです。
多くのウォーゲームがコマに文字やアイコンを使っていますが、これらが歴史的フレーバーや、微妙なユニットごとの強弱や、現実世界のいろいろな現象を表現する役割を担っているのだなと思いました。
よく「アナログのあたたかみ」といいますが、文字情報による豊かな描写は僕にとって「デジタルのあたたかみ」なんじゃないかな、とか。むしろアナログ表現にはある種の冷徹さのようなものを感じることがあります。
さて、「ウォーゲームだもの」2018年の記事はこれで終了です。最後の最後に自分のやったゲームデザインのマネごとを、銀河系史上最高の映画と並べるという図々しくもおめでたい記事をポストできて、もう思い残すことはありません。