ウォーゲーム、シミュレーションゲームのあれこれ


by たかさわ

サイモンセン氏はこう語った(ゲームで)

Dixie

S&Tの54号についていた「Dixie」です。

南北戦争で南軍が負けなかったというオルタネート・ヒストリーの世界。第二次南北戦争が1930年代後半に始まるという設定のゲームです。1ヘクスは70kmで、1ターンが15日。1コマは機甲1個旅団または歩兵1個師団が基本。レドモンド・A・サイモンセンがコンポーネントだけでなくゲーム自体もデザインしています。

合衆国が参戦しなかったのでドイツが第一次大戦に勝ったとか、アメリカには南北の他に西やテキサスにも別の勢力があるとか、日本の艦隊が西海岸にいるとかの設定もあるのですが、それらがゲームの展開に影響してこないのはちょっと残念です。

機甲ユニットの扱いはWW2開戦以降のゲームに比べると控えめです。
  • 歩兵より速い(移動力は歩兵が5か6、機甲は8)
  • 移動中に敵ZOCを1回無視できる(2回目の進入で移動終了)
  • スタックいっぱいの歩兵に機甲1ユニットがスタックできる(これが最強のスタック)
  • 補充コストは歩兵の2倍

全体としては、南北戦争で騎兵が歩兵と互角に戦えたらこんな感じかな、という印象です。「合衆国がWW2の戦場になるとこんなことがおこる」とか、「南北戦争に戦車があったらこう変わった」みたいなワクワク要素はいまのところ見えてきません。1930年代の戦車はこういうものだよ、ということですよね。ありがたくいただきます。

増援、補充、移動、回復、戦闘といったすべての行動は、各ターンの最初に受け取る管理ポイント(AP)を消費して実施します。APは各ターン使い切りで、マップ全域のユニットを動かすには足りない量なので、戦線は長大なのに動きがあるのは数か所だけ。時代は変わっても南北戦争はこうなるということか。戦闘のダイスをAP消費で大幅に(最大+6)修整できるところは、WW2における砲兵や空軍の大量投入を描いているのでしょう。

なお、ルールブックには「シカゴ・メンフィス間はモスクワ・ベルリン間より遠い」とありますが、Google Mapsが「違います(意訳)」と言ってました。とはいえ同じくGoogle Mapsによればレニングラード・ロストフ間の約1800kmに対して、ワシントンDC・ダラス間は約2200km。ヘクスで数えても2000kmを軽く超える幅なので、北アメリカを横断する戦線がとんでもなく長いことは間違いありません。

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by gameape | 2018-08-06 23:04 | ソロプレイ | Comments(0)