ウォーゲーム、シミュレーションゲームのあれこれ


by たかさわ

そのルールは必要ですか

トマソン

ウォーゲームのルールには「これ必要?」と思う記述がしばしばあります。何らかの理由があるのだろうとは思います。ウォーゲーマーじゃない人にわかりやすいように。長らくウォーゲームを続けてきた人が混乱しないように。想定しない事態に備えて念のため。他のゲームにあるからとりあえず入れとこう。などなど。

例として、ちょうど読んでいたBlue & Grayの移動ルールから3つ。

「ユニットは一度に一個ずつ移動させなければならない」

移動の途中でスタック制限が適用されるとか、臨機射撃やオーバーランがあるとか、Squad Leaderのように明確な意図があるとか(分からない人はお父さんに聞いてみよう)、この記述が重要なゲームもあると思うのですが、そうじゃなさそうなゲームでもしばしば見かけます。

元は「units are moved one at a once」という英文。意味は「ユニットを一度に1個ずつ」なのか「1個以上のユニットのかたまりを一度に1個ずつ」なのか。実はちゃんと理解できてません。

「使用しなかった移動ポイントを持ち越すことも、譲ることも許されない」
移動ポイントを持ち越せるゲームと、譲れるゲームをそれぞれ1点ずつ書きなさい(灘高校 平成29年)。
……と入試問題にしてしまいたくなる案件。このルールの必要性が話題になっているのはネットでときどき見かけます。「持ち越せる」なゲームとしてはAir War(選択ルールだったかも)とTCS(これは正式なルールではなく「提案」だったと記憶)が思い当たります。

「手がコマから離れたらそのコマの移動先を変更できない」

気持ちは分かるんですが「手が離れたら」だけでも何とかしたいところです。未来のウォーゲームで「デイブ、キミの手はいま第1SS装甲師団から離れたから、移動はそこでおしまいだよ」みたいなことを言われたらコンピュータの電源切っちゃうかもしれません。切れればですが。

以上、40年以上前のゲームの揚げ足を取るのもどうかと思いますが、0.4世紀のときを超えて今なお生き続けている記述もあるのではないでしょうか。余談ですが、この記事のタイトルを「ウォーゲームにおける「トマソン」」にしようかとも思いました。分かりにくいので不採用ですが、結構気に入ってます(絵まで描いた)。

「これ必要?」な情報を異なる書式で「ビギナーさんへ」とか「ベテランさんへ」のように示す事例もあります。しかし書式は違ってもルールのボリュームが減らない感じなのが惜しいです。この「書式違い」のところに大事なルールが混入してしまう残念事例もありそうな。

巻末とか別表に「深読みしちゃいがちな、特にベテランさんたちがしばしば思うだろう事柄への補足と回答」みたいな箇条書きを入れてはどうかとも思いますが、結局これが新たな混乱の種になるよりは、半世紀に及ぶ伝統にのっとったルール形式が最強ということなのかも。ひたぶるにうらがなし。

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Commented by sgt-chi at 2018-03-14 21:39 x
初めて買った空戦ゲームはAHエアフォースでした。
その最初のシナリオがV1の迎撃だったのを思い出しました。
Commented by gameape at 2018-03-17 22:12
空戦ゲームでは直進するだけの敵機をきちんと撃墜することが必ずしも容易ではないので、V1迎撃ソロプレイは練習用に適した題材なのかもしれません。
(少なくともドラゴンやUFOを撃ち落とすシナリオよりは。。。)
by gameape | 2018-02-08 21:26 | 考えごと | Comments(2)