Iron and Oakのシナリオ2「Hampton Roads」を何度か途中までソロプレイしました。それほど時間のかかるゲームではないはずなのに完遂できないのは、ゲームのせいではなく飽きっぽい僕の性格ゆえです。
「装甲艦のタイマン勝負」を想像していたのですが、実は両軍あわせて5艦が登場し、ぞれぞれが違った事情をかかえて奮闘する群像劇「Hampton Roads Five」(邦題「ハンプトン・ローズの5人」)の方が近いかもしれません。
登場人物を紹介します。
CSSバージニア:南軍の主役にして打撃担当ながら、前日の戦いで受けた損傷で移動と衝角戦闘の能力が大きく低下している。対装甲艦用砲弾がなく、モニターへの射撃にマイナス修整がある。喫水が深すぎて浅瀬にいるミネソタに近よって砲撃できない。バージニアが大破すると南軍の負けなので、モニターとの接近戦は避けたい、でも移動がままならず振り切れない。とマイナス要因がてんこもりで前途多難。
CSSパトリック・ヘンリー:バージニアと違って移動はスムーズ。木製ゆえの撃たれ弱さで、モニターはもとよりミネソタと1対1で撃ち合うのも危険。沈んでも勝敗に影響しないので、捨て身で少しでも敵に損害を与えるのか、決定的チャンスまで射程外にとどまるのか。喫水の浅さゆえ、土壇場でミネソタに衝角戦闘をしかけて勝負を決めたりするのかも。
USSモニター:攻守走のバランスが取れた北軍のエース。相打ち上等でバージニアに食らいつくのがよいと思うが、ミネソタに向かうバージニアの移動が順調で、それに遅れをとることになったら大変。ミネソタに寄り添うのは安全策だが、バージニアとの接触時間が短くなって損害を与える可能性も減るので痛し痒し。
USSミネソタ:南軍の勝利条件であり、マップ端で座礁している格好の砲撃目標。砲撃力はそれなりなので撃ち合う相手もそれなりに傷を負う。パトリック・ヘンリーが単独で接近するリスクは前述のとおり。敗北を避けるために再浮上してマップ外に逃亡することもできるが、追加のCritical Hitをこうむるリスクあり。ミネソタの再浮上を決断するところがクライマックスになるのかも。
USSズワーブ:再浮上したミネソタを曳航できるのは彼女だけ(このゲーム、ルールブックで艦船を示す代名詞は「she」とか「her」です)。たった3ヒットで沈むか弱さ。ミネソタを引っ張って不自由になったところに集中砲火を受ける悲劇のヒロインになるのか。「ミネソタ様が助かるなら私はどうなってもいいわ!!」とか叫ぶのか。
いまどきは「艦これ」なんでしょけど、うっかり宝塚のミュージカルを思い浮かべてしまいました。最後は全員そろって、大きな羽根のついた衣装で階段をおりてきてほしいです。