鹿児島旅行と「最後のサムライ」
2013年 01月 07日
鹿児島中央駅から、近隣の観光地を巡回する乗合バスが出ています。大久保利通やフランシスコ・ザビエル、西郷隆盛の像を見ながらしばらく走ると、城山という高台に上がることができます(歩いて登らないでよい!)。ここから見る桜島は非常にきれいです。観光客が非常に多くてちょっと煩わしいですが、僕もその観光客の1人ですのでぐっと我慢しつつ、バスガイドさんと思しき女性の解説をちゃっかり聞かせていただきました。
城山は西南戦争で薩摩軍が包囲されて敗北した戦場なのだそうです。周囲を見下ろせる良好な防御陣地になりそうな場所なので、それでも守り切れなかった攻撃はさぞ壮絶だったのだろうと想像しました。かつて防御戦がおこなわれた高台に緑の生い茂っている様子から、僕はフレデリクスバーグにあるリーズ・ヒルを連想しました。
1862年におこなわれたフレデリクスバーグの戦いでは、リーズ・ヒル(当時は「テレグラフ・ヒル」だったらしい)で守る南軍が北軍を撃退しました。その15年後の1877年に、いろいろと事情が違う点もあるのでしょうけれど、よく似た要素も少なくなかったであろう西南戦争で、薩摩軍はここを守って壊滅した、と。
そんなことを考えるうちに、西南戦争のウォーゲームをプレイしてみたくなりました。城山が出てくるような規模のゲームがあるならぜひ見てみたいですが、まずはゲームを通じて西南戦争全体をわかった気になれるものがよいです。秋のゲームマーケットでちょうど値引き販売されている「最後のサムライ」を見つけました。ラッキー!
コマは兵士のシルエットが描かれたものと、アイコンが描かれたものの両方が用意されており、どちらか一方だけを切ればプレイできそうです。切るコマが少ないのは助かります。また、カードを切るのは苦手だなぁと心配していたのですが(カッターでカードをキズモノにしてしまうことがしばしばある)、このゲームは手でカードを引っ張るだけできれいに切り取れました。すばらしい!
ルールブックは8ページあるものの、プレイに必要なのは実質5ページほどです。一部、ちょっと飲みこみにくい記述もありましたが、ルール自体は多くなく、比較的短時間でおおよそ把握できました。ソロプレイをユルユルと進めてみるつもりです。