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ウォーゲーム、シミュレーションゲームのあれこれ


by たかさわ

ゲームをプレイする方法を知る方法

How to Learn to Play the Game

晩年のSPIのゲームの表紙には「ケースシステム」の説明と「ゲームをプレイする方法を知る方法」(良い訳ではないですね、すみません)が書かれています。後者はおおよそ以下の方法を薦めています。

・すべてのコンポーネントに目を通しておく
・各章の「概略」(General Rules)と「手順」(Procedure)、中項目のタイトルだけを読む
・ひとりでプレイしてみて、わからないことがあれば必要なルールを読む

これをおこなうには数時間を要するものの、これがもっとも早くて楽しいやり方です、なのだそうです。

この文章を初めて目にしたのはおそらく1982年の夏にSPIの「(Eric Goldberg's)Kursk」のルール(もちろん、Hobby Japanの和訳で、原文ではありません)を読んだときだと思いますが、あれから30年(おめでたい!!)経った今日まで、一度たりともこの方法を実践したことはなかったように思います。基本的に僕はルールを一字一句読み進め、ある程度覚えたところでプレイ(大概はソロプレイ)を始めます。

先日、ふと携帯端末に入れてあったSPIのルール(S&T Vol. 86の「Cedar Mountain」)を読み始めてしまい、「よし、今回は書かれているとおりにやってみよう」ということで「概略」「手順」「中項目のタイトルだけ」を読んでゲームを広げてみました。

結果を書いてしまうと、全然ダメでした。コマをセットアップするために「How To Start」を通読するところまでは想定していましたが、その後も、スタック、道路移動、指揮範囲、旅団の分遣、と分からない事柄が続出し、そのたびにプレイを中断し、必要なルールがどこにあるかを探し、それなりの分量のルールを読み、コマをちょこっとだけ動かした後に再びルール読みに戻らざるを得ません。まだ、これから射撃だ、退却だ、モラルチェックだ、砲兵だといってルールをめくる手間を考えるとちょっとガッカリです。

「これなら最初からルールを通読した方がいいんじゃないの?」

。。。そういうことなのです。おそらく、同じような思いを30年前にも、それ以降にも、何度となくしてきてるんだと思います。ルールの習得方法には人それぞれ向き不向きみたいなものがあるんだろうとは思いますが、少なくとも僕は通読しちゃうのが合ってるみたいです。

なお、前述した「これがもっとも早くて楽しいやり方」という記述には「ルールを教えてくれる友達がいない場合は」という但し書きがあります。でも、僕はルールを人から聞いてプレイする、というのがこれまたあんまり得意じゃないです(聞いても全然把握できなくて困るし、説明してくださっている人に申し訳なくて困るしで。。。)。
by gameape | 2012-03-03 17:26 | 考えごと