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ウォーゲーム、シミュレーションゲームのあれこれ


by たかさわ

Lee vs Pope ソロプレイ

Stonewall Jackson's Wayのシナリオ「Lee vs Pope」をソロプレイしました。スタンダードルール1.1を使い、南軍には-45VPのバランス調整(これはスタンダードルール1.0に掲載されたもの)を適用しています。

Stonewall Jackson's Way - Lee vs Pope Turn 1

南軍はLongstreetにSomerville FordとRacoon FordでRapidan川を渡らせ、北軍にまったく反応のスキを与えないままRenoの軍団を敗走させました。JacksonはRapidan Stationを通ってCulpeperへと進みます。

北軍としてはVPが配されているOrange & Alexandria RRに沿って後退したいところですが、南軍の捕捉される危険を考えると最短距離のルートを使うことができず、南軍の後を追うかのような移動をするのが精一杯です。

Stonewall Jackson's Way - Lee vs Pope Turn 2

第2ターン、戦意低下状態のRenoがRappahannock Stationで再びLongstreetに攻撃されて壊滅的損害を受けます。Manassasへと続く道を守る北軍は皆無で「Leeのハイウェイ」状態となります。

Culpeper付近ではJacksonがユルユルと後退するSigelとMcDowellを攻撃し、少しずつではあるもののVPを稼いでいきます。

Stonewall Jackson's Way - Lee vs Pope Turn 3

第3ターン、Longstreetは手持ちの一部に駅を破壊させつつ、3個師団を西に転進させてBanksを攻撃、Rappahannock川の西へと押しやります。JacksonもSigelとMcDowellを北の森林地帯へと押し込んでいきます。南軍は「寄らば斬るぞ」といわんばかりの強力さで、北軍は手も足も出ないままOrange & Alexandria RRを明け渡す形となりました。

ゲームは5ターンで終了しますが、北軍はもはや何もできないように思えたので、ここでゲームを終了しました。

Stonewall Jackson's Way - Lee vs Pope VP

このシナリオをプレイしたのは今回が初めてです。南軍が圧倒的に有利だという話は見聞きしたことがありましたが、想像以上でした。45ポイントのバランス調整を適用しているにもかかわらず、南軍はBristoe StationとManassas Junctionによる40VPを得点することなしに勝利を決めてしまいました。

このシナリオには、数ヶ月前におこなわれたShenandoah Valley戦役と同じ部隊が少なからず出てきます。Banks、Sigel(Fremontの後任)、Ewell、Taliaferro(Winderの後任、のはず)。これにMcDowell(Stonewall in the Valleyには登場することがあります)とRenoを加えたのが北軍です(半島から戻ったばかりのReynoldsが戦いに駆けつけるかもしれません)。

一方の南軍はLongstreetの5個師団相当とA.P.Hillの1個師団、さらには「1個師団相当」と言われたらしいLee本人が追加された形です。圧倒的じゃないか、南軍は。。。

史実では南軍の攻撃が遅れたり、命令書を北軍に見られたり(南軍はMaryland戦役以外でもそういうポカをやっているのですね。。。)でPopeはVirginia軍をRappahannock川の東に後退させることができました。その後にBull Run川近くで南軍に敗退するとはいえ、今回のプレイのように「南軍とWashington DCの間に北軍がいない」という致命的な状況には至りませんでした。

1862年8月の前半に南軍が劇的な成功を収めていたら、という妄想を膨らませつつ、Virginia軍の指揮を任されたPopeは果たして自らの不幸をどの程度認識していたのだろうと思うと、悪く描写されがちなPopeに同情のようなものを感じずにはおれません。
by gameape | 2011-07-24 14:40