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ウォーゲーム、シミュレーションゲームのあれこれ


by たかさわ

Blue vs Gray - 兵士の値段が違う

ユニット1枚を手に入れるためには補給1ポイント相当のコストがかかる。
そして、損害を受けているユニット1枚を回復させるコストは補給1/3ポイント相当。

これは南北両軍同じである。

しかし、北軍ユニットが軍団規模で、南軍ユニットが師団規模であることが曲者だと思う。
戦闘解決の単位が戦力であるのに、ユニットを手に入れるときと損害を適用するときにはカードの枚数が単位になっている。

先に掲載した「3対1の戦闘」の例について考えてみる。

Blue vs Gray - 3:1 combat example 1

まず、北軍3個軍団が南軍3個師団を攻撃する場合、両軍に生じる損害は次のようになる。

・北軍が勝利すると北軍に1ステップ、南軍に3ステップ
・ステイルメイトだと両軍2ステップずつ
・北軍が敗北すると北軍に3ステップ、南軍に1ステップ

Blue vs Gray - 3:1 combat example 2

そして、南軍8個師団が北軍1個軍団を攻撃する場合。

・南軍が勝利すると南軍に5ステップ、北軍に2ステップ
・ステイルメイトだと南軍に6ステップ、北軍に1ステップ
・南軍が敗北すると南軍に7ステップ、北軍は損害なし

以上、どちらも損害が「ノーマル」だった場合の話。
いずれにせよ、同じ「15対5」の戦闘であるのに、南軍の損失の多さが際立ってしまう。

Blue vs Gray - Casualties Table

実際のプレイにおいても、両軍が同じような勝率で戦闘を繰り返しているつもりが、南軍だけ補充が追いつかなくなったことが複数回あった。

南軍は部隊の単位が小さいので、北軍と同じ戦力を出そうとするとカード枚数が増えてしまう。
そして、カード枚数が多いとより多くの損害が生じる戦闘システムなので、どうしても南軍に損害が増えてしまう。
さらに、補充はカード枚数単位なので、ただでさえ北軍よりリソースが少ない南軍は回復のテンポが遅くなってしまう。

敵に兵力で圧倒されたくない。
けれど、敵と同じような兵力を集めて戦うと、より多くの損害を受けることが多いので割に合わない。
南軍はそんなジレンマを抱えてしまう。

逆に北軍は、南軍が大きな部隊を作って対抗してきたら、お互いどんどん損害を積み重ねるような展開に持ち込んでしまえばよいことになる。
by gameape | 2011-03-01 22:34