ウォーゲーム、シミュレーションゲームのあれこれ


by たかさわ

Battle Above the Clouds - 補給のお勉強

従来のGCACWシリーズにおいて、補給は抽象的に描かれることが多かった。
最も複雑と思われるOTRやGTCの補給ルールでもこんな感じ。

・自軍の支配領域を郡単位で広げていき、
・郡を支配すれば集積所を構築できて、
・集積所がある郡ではユニットを補給下にできる。

これに対し、Battle Above the Clouds(BAC)の補給ルールはより具体的なものになった。

・補給ポイント(SP)を鉄道や補給部隊(Wagon)で前線に運び、
・1SPで1個師団(または3個旅団)を最大4ターン補給下(In Supply)にでき、
・2SPを消費して集積所(Depot)を作れて、
・集積所にはSPを無限に貯めることができ、
・集積所は補給部隊(5ヘクス)より広い範囲(15ヘクス)を補給下にできる

このルールだけを見ると、鉄道〜集積所〜ユニットという補給路を考えてしまう。
しかし、マップを見るとそう簡単にはいかない。

Battle Above the Clouds - Tracy City Battle Above the Clouds - Bridgeport

上の画像は北軍の補給源につながる鉄道の終端。

左のTracy Cityはマップ端から1ヘクス進んだだけで、Tennessee川からは遠く離れている。
右のBridgeportは本来ならばChattanoogaへと続く鉄道の通過駅なのだけれど、Tennessee川を渡る鉄橋が破壊されているのために終端になっている。
Chattanoogaまでは20ヘクス以上離れている。

Battle Above the Clouds - Union supply RR

上の画像は北軍が補給に使える鉄道。
Bridgeportは右上の角の近く。

北軍が駅に置いた集積所を基点にして作戦するとしたら、北マップにあるChattanooga、Ringgold、Daltonの攻略はとても大変なことだろうと思う。
BridgeportやStevensonを基点にした南マップへの侵攻はより易しいものになるとは思うけれど、南マップはVPが低めなのが難点。

いずれにせよ、北軍の補給源につながる鉄道はTennessee川の北側にしかない。
Tennessee川を渡って前進するためには、補給部隊なり徴発なりに頼らざるを得ない。
そして、勝つためのVPはそうしないと得点しきれないと思う。

Battle Above the Clouds - Confederate supply RR

南軍は北軍よりは鉄道を有効に使えそうではある。
補給源からChatanoogaまでつながる鉄道がある。

でも、それは北マップに限った話で、南マップには補給に使える鉄道がない。

Battle Above the Clouds - Confederate supply RR

鉄道はChattanoogaからRinggold、Daltonを経て南軍の補給源につながる。
この3つの駅はいずれも郡都で、全部支配すれば北軍の勝利に必要なVPを得点できる。
しかし、南軍としてはこの鉄道にそって北軍が作戦をしてくれると、補給の組み立てが非常に楽なんじゃないかと思う。

逆に北軍が南マップを重視する戦略をとった場合、南軍は鉄道から離れて作戦をするための補給システムを考えなければならない。

うーむ、考えてるだけでグッとくるなぁ。
GCACWシリーズの上級ゲームシナリオは、こんな風に「エアゲーム」するだけで十分楽しめてしまうところが何とも嬉しいというか、面白いというか。
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Commented by kotatu at 2010-10-09 01:00 x
DG/SPIのWar Between the StatesもSPを運ばないと何も出来ないのですが、鉄道の整備された東武戦域と違い、大河で寸断され鉄道網もまばらな西部戦域では部隊の運用が大変だったりします。史実通りテネシー河沿いに下ってチャタヌーガ・ヴィックスバーグを落とし海からの補給路を確保するか、馬車を連ねチカモーガの山を越えて直接アトランタを叩くか・・・
ゲームは違うにせよ、マップやシステムを見ながら色々と「エアゲーム」するのは楽しいですね。
Commented by gameape at 2010-10-09 09:41
kotatuさん、すっかりWar Between the Statesをプレイした気になってしまいました(汗)。エアゲームの醍醐味ですね~。情報ありがとうございます。

エアゲーム限定の情報交換会とか面白いかも。。。
by gameape | 2010-10-08 23:23 | Comments(2)