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ウォーゲーム、シミュレーションゲームのあれこれ


by たかさわ

ウォーゲームをどうやって選ぶか

卵が先か、鶏が先か? - KMT'S Game Life」に次のような問いかけが書かれている。
 「卵が先か、鶏が先か?」ではないですが、ウォーゲームでゲームを選択する時って、
(1)予めそのテーマに知識があり、興味があるから選ぶ
(2)歴史知識はないけど、ゲームが面白そうだから
 のどちらで選びますか?
僕がウォーゲームをプレイするのは、戦史に興味があるからである。
ウォーゲームではないゲームを僕はウォーゲームほど熱心にはプレイしない。

その点から考えるに、僕がウォーゲームをプレイする根本的要因はテーマへの興味ということになるんじゃないかと思う。
それは「戦争をシミュレートするゲーム」を求める気持ちであって、「6角形のグリッドを使うゲーム」や「手番プレイヤーが全てのコマを動かせるゲーム」や「戦闘を比率とダイスで解決するゲーム」を求める気持ちではない。

ときおり、ゲームシステムに惹かれてゲームを選ぶこともある。
Across Five AprilsやGCACWシリーズがそれだ。

でも、これらのゲームシステムに惹かれたのは、そのシステムが実際の戦争における重要な要素をうまく描くのではないかという期待からだ。
チット引きによる活性化システムが複数フォーメーションの連携の難しさを、疲労と回復のシステムが部隊のローテーションの重要性を描くのを見てみたい、という種類の期待はシステムそのものに惹かれているというよりは、歴史的好奇心に基づく欲求ではないかと思う。

とは言え、ウォーゲームをプレイし始めた頃に遡れば、せいぜい「ノルマンディ」「クルスク」「スターリングラード」「ミッドウェイ」という地名くらいしか知らなかった。
だから、自分の戦争に関する知識とウォーゲームで描かれる何かを比較するようなことは不可能だった。
でも、ウォーゲームはとても楽しいと感じていた。

ウォーゲームを始めてから30年近く経った今、僕はウォーゲームを始めた頃に比べれば多少の知識を得たけれど、それほど多くの知識を持っているわけではない。
そして、自分が戦史について知っていることがウォーゲームでどう描かれるかについてそれほど強い興味を持っていないような気がする。
むしろ、ウォーゲームをルール上の勝利をめざしてガツガツとプレイして、その過程で見える歴史的な何かを楽しく感じているように思う。

僕は「戦争をシミュレートするゲーム」というコンセプトに惹かれてウォーゲームをプレイしているのかもしれない。
この文章を書きながらそんな気持ちがどんどん高まってきた。

だとすると、冒頭の問いに対する僕の答えはどうなるのか。

「テーマに興味はあるが、歴史的な知識はなく、でもプレイしたら面白そうだから」

。。。という玉虫色の答えになってしまうのかな。
by gameape | 2008-11-30 01:06