在庫あり・プレイ経験あり・好きなゲーム
2007年 12月 28日
(A Home Of Game Apes - 在庫あり・プレイ経験あり・好きなゲーム)
あれから1年が経ち、その間に「Zero!」が出版元で在庫切れになってしまった。
そして、僕は新たにプレイしたゲームを特別に好きにはならなかった。
既に持っていたゲームを新たに好きだと思う機会もなかった。
そんな事情で、2007年末における僕の「在庫あり・プレイ経験あり・好きなゲーム」は、昨年挙げた6作から「Zero!」を除いた5作になった。
独ソ電撃戦
ウォーゲームのマップはより広い方がよい。
そして、ウォーゲームのコマはより広い範囲を動く方がよい。
この考え方がどんな場合においても正しいかどうかはわからない。
しかし、「独ソ電撃戦」のドイツ軍戦車部隊が、フルマップの長い方の端から端を駆け抜ける様子に僕はグッときてしまう。
プレイ時間の短さ、スタックが2個までであること、補給ルールがないこと、ソ連軍がアントライドであることなどが巧みに組み合わさって、僕にとっての「独ソ電撃戦」の面白さを形作っている。
ウォーゲームとしてはかなりシンプルだけど、全体としてうまくまとまっているところが素敵なのだ。
戦闘でEXが出るかでないかによってゲームの表情が大きく変わってしまうところが欠点かなと思うときはある。
とはいえ、もう1回プレイすればいいかなと思える軽さがそれを補っていることにしよう。
このゲームが発売されたころ、僕は何となくこのゲームをバカにしていて、購入はおろかプレイしてみようとすら思わなかった。
池袋のコミュニティカレッジに出向けば、テストプレイヤーであるレックカンバニーのメンバーが対戦してくれることも珍しくない状態だったのに、である。
もったいないことをしたと思う。
このゲームを楽しんでいるプレイヤーを見つけることは、それほど難しくないと思う。
(ウォーゲームとしては、という条件付きではあり、将棋とか麻雀とかに比べればはるかに難しいだろうけれど)
プレイしたいと思う人が、比較的容易に対戦相手を見つけることができることも、このゲームの大きな魅力だろうと思う。
ウォーゲームに興味を持ったけれど何を買ってよいか分からないという人には、このゲームをお勧めしたい。
(好みに合わなかったらごめんなさいね)
なお、上の画像のコマがシートのままなのに「プレイ経験あり」なのは、エポック社製のものでプレイしているからである。
とは言え、ここ何年かこのゲームをプレイしていないなぁ。。。
Onslaught
初めてウォーゲームにふれたときには、色々な要素に驚きを感じた。
驚きを感じた要素のひとつは、自分の手番にすべてのコマを動かせることだった。
将棋をはじめ、ウォーゲーム以前にプレイしていたゲームでは、自分の手番にはコマを1個しか動かせなかった。
でも、ある部隊が動いている間、他の部隊が止まっているわけじゃないんだから、すべてのコマを動かせるのはなんと自然なことか、とちょっと感動したりして。
自分の部隊が動いている間に敵の部隊だって動いているのが自然なのではないの?
そんな疑問を持たなかった自分は、我ながら調子いいと思う(笑)。
その後、あれこれウォーゲームをプレイしたり、モノグサになったり、その他色々の変化があったりして、自分の手番に全部のコマを動かせるゲームじゃなくても良いと思うようにもなった。
むしろ最近は、1回の手番に動かせるコマの数は10個未満であって欲しいとすら思う。
100個とかのコマを一気に動かすのは面倒なのである。
あのコマがここにくると、このコマはここに行くべきで、だとするとあのコマは、という考察は僕にとってかなりタフな作業である。
コマの「未来位置」にオハジキなどで印をつけて回りたくなってしまう。
さらに、相手プレイヤーが100個とかのコマをじっくり動かしているのを待つのもあんまり好きではなかったりするし。。。
「Onslaught」では、1回の手番に動かせるコマが10個を超えることもあるけれど、1回の手番がサクサクと進むところが気に入っている。
しかも、次の手番プレイヤーを毎度ダイスで決めるため、あんまりカッチリと先読みできなそうなところも良い。
実際にはカッチリと先読みした方がよいのだろうけれど、とりあえず先読みをせずにプレイする言い訳があるのはとても助かるのである。
Here I Stand
2人用ゲームをより多くの人でチームプレイする場合を除き、僕は3人以上でゲームをプレイするのがあまり好きではないのではないかと最近思う。
その理由は、攻撃相手を自分で考えるのが億劫だからのようだ。
2人用ゲームならば、攻撃する相手は決まっている。
しかし、3人以上用のゲームは、攻撃相手を選ばなければならないし、自分が攻撃相手として選ばれてしまったりもする。
その決断に何となく気まずさを感じてしまうのである。
とはいえ、今年の6月に「Here I Stand」の6人プレイが実現したときは、とても楽しい時間を過ごした。
このゲームの、各プレイヤーが受け持つそれぞれの勢力に与えられた個性が面白いのである。
イケイケなオスマントルコ。
国力はすごいのだけど、教皇を保護してあげないと後が苦しくなりそうなハプスブルグ家。
安定してそうなのだけれど、同じことをしているだけではハプスブルグ家に追いつけなそうなフランス。
男には男の武器があるイギリス。
自分に有利なルールが使われ始める前に他のプレイヤーがサドンデス勝ちしちゃいそうな教皇。
良いカードを使う楽しみはあるものの、ちょっとソロプレイっぽいプロテスタント。
1回だけプレイした時点での各勢力に関する僕の印象はこんな感じである。
この印象が正しいのか、間違っているのかを確かめるためにも、もっとこのゲームをプレイしたいなぁ。
6人でのプレイなら最高だけれど、2人から5人でのプレイでも大歓迎。
ASL Starter Kit
ウォーゲーム付き雑誌よりも安価に入手できるところがすばらしいと思う。
しかも、どのシナリオも複数回プレイしたくなる面白さだし、Operations誌を購入すれば追加シナリオだって手に入る。
さらに、対戦相手の見つけやすさ(あくまで他のウォーゲームと比較した場合の話だけれど)も他の追随を許さないのではないかと。
(あ、Starter KitじゃないASL程ではないのかな。。。)
安くて、面白くて、対戦の実現するウォーゲーム。
三拍子そろう、というのはこういうのを言うんじゃないかと思う。
今年は大砲を使うシナリオを経験した。
Squad LeaderやCross Of Ironのシナリオでは、大砲ってあまりグッとこない存在だったのだけれど、ASL Starter Kitではそれなりに興味深いものに思えた。
来年は大砲をもう少し習熟していきたい。
戦車は2009年以降の楽しみにとっておこうと、今のところは考えている。
(全然根拠はなく、気分次第でコロコロ変わるとは思うが)
最も有用なルールブックは最新作である「ASL Starter Kit #3」を買わないと手に入らないのは何とかして欲しいなぁ、と思う。
1作目や2作目をプレイする際にも、3作目に入っているルールブックに施された補足や修整がとても役立つのだから、改訂箇所のリストが多くの人が容易に入手できるところに提供されることを願う。
Bobby Lee
何度かプレイして面白いと思ったゲームなのだけれど、このところ何となく遠い存在になっている。
ルールの疑問がいくつかあって、それを確認しなきゃなぁ、と思っているうちに億劫になってしまったのかもしれない。
ウォーゲームに限らず、何事にも縁というのがあると思うので、そのうちこのゲームが僕にググッと近寄ってくる日がくるんじゃないかとは思う。
積み木で表される「戦場の霧」は、南北戦争に関する記述に見られる「騎兵によるスクリーニング」がどんなものかを提示してくれるのではないかと期待している。
McClellanが南軍を過大評価したことも、このゲームでは再現されうるのではないかなと想像してしまう。
しかし、まだ数回プレイしただけなので、実際のところどうなのかはまだ知らない。
これらを確認するためにも、機会があればプレイしてみようとは思う。
東部戦域を舞台にしたGCACWの新作が出るまでに、Sam Grantもプレイしてみたいし。
いずれにせよ、ルールを大分忘れてしまったので、まずはルールブックの読み直しからではあるけれど。