GCACWシリーズにCharlie Kiblerが帰ってくる
2007年 12月 16日
"Battle Above the Clouds" Map Artist - Charlie Kibler
このニュースを読んだ僕はかなり興奮した。
前述のConsimWorldの発言においては、作成途中のマップの画像も紹介されている。
まだ道路も町も描かれていないマップを見た僕は、「おおー、これぞGCACWシリーズだぁ」という、多くの人にとってはおそらく意味不明の、でも僕にとってはかなり大きな感慨を持った。
GCACWシリーズの初期3作においてマップをデザインし、このシリーズの雰囲気を決定付けたCharlie Kiblerが、西部戦域シリーズの第1作のマップをデザインするのは嬉しい。
あとは、3作とか4作とか言われている西部戦域シリーズのマップすべてがCharlie Kiblerによってデザインされることを願うばかりである。
正確に言えば、デザイナーは異なっても良いから、同じ雰囲気のマップとして作られて欲しいと強く強く願っている。
南北戦争の戦役を同じシステムでシミュレートできることがGCACWシリーズの大きな魅力である以上、同じ雰囲気のマップを持つことも大切だと思うからである。
GCACWシリーズは、これまで7作のマップ付きゲームとして発売された。
それぞれのマップデザイナーは次のようになっている
- Stonewall Jackson's Way -- Chalie Kibler
- Here Come The Rebels! -- Chalie Kibler
- Roads To Gettysburg -- Chalie Kibler
- Stonewall In The Valley -- Kurt Miller
- Stonewall's Last Battle -- Charlie Kibler
- On To Richmond! -- Kurt Miller
- Grant Takes Command -- Rick Barbor
Kibler と Miller
Charlie KiblerによるStonewall Jackson's Way (左)と、Kurt MillerによるStonewall In The Valley (右)のFront Royal周辺。
左の画像からは「よく晴れた夏」、右は「雨がしばしば降る」という雰囲気を感じるのは僕だけか。
単にそれぞれのゲームが扱う季節のせいなのかもしれないが、雨で一喜一憂する(それどころかゲームが決まってしまう)のはGCACWシリーズ共通であるはずなのに。
Kibler と Barbor
Stonewall Jackson's Way (左)と、Rick Barbor によるGrant Takes Command (右)のFredericksburg周辺。
Kibler と Miller ほど違いがないようにも感じるが、道路やヘクス番号の見易さではBarborが、平地と丘陵(Rolling)の見分けやすさではKiblerの方がよいと思う。
というか、Kibler作のマップは道路とヘクス番号を識別しにくいのが難点ではないかと。
Miller と Barbor
On To Richmond! (左)とGrant Takes Command (右)のRichmond周辺。
どちらのゲームも6月にクライマックスを迎える題材なのに、前者は湿っぽく、後者は埃っぽい印象を受けるのは僕だけか。
単に、1862年のMcClellanは雨と湿地に悩まされ、1864年のGrantはそれほど雨の悪影響を受けなかった(または雨による悪影響を嫌った戦略を取った)と僕が思い込んでいて、それが印象に反映されているだけなのか。
Charlie Kibler最高!、という訳ではなく。。。
先にも述べたとおり、GCACWシリーズは全ゲームのマップを接続できる、という点に大きな魅力を見出している僕にとって、すべてのマップが同じ雰囲気でデザインされることはとても重要である。
そして、Charlie KiblerのデザインしたGCACWシリーズのマップが一番好き、という気持ちに変わりは無い。
しかし、今回異なるデザイナーのマップを並べてみて、初期のマップを使うときに感じる「使いにくさ」を再認識した。
初期のマップは道路の太さを判別しにくかったり、セットアップするときにヘクス番号を読みにくかったりするのである。
GCACWシリーズのマップのデザインを同じ人が手がけ続けていたとしても、このような点は改善されていったのかもしれない。
その改善によって、古いゲームと新しいゲームのマップに雰囲気の違いが生まれていたかもしれない。
西部戦域におけるGCACWシリーズは、まずはChattanooga周辺で始まり、Atlantaへと南下し、その後はより前の年の戦役へと広がっていくらしい。
そもそもいつ発売になるかすら分からないけれど、このシリーズのマップが、そしてゲームそのものがどのように広がり、発展していくのかを考えることは、とても楽しい。