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ウォーゲーム、シミュレーションゲームのあれこれ


by たかさわ

北軍第4軍団(1863)

1863

ウォーゲームはセットアップして眺めるだけでも十分に楽しい。もしかすると、セットアップした瞬間が一番楽しいという製品もあるかもしれない。S&T 297号の「1863」をセットアップして愛でる体験はとても楽しかった。「セットアップの時点が一番楽しいゲーム」なのかかどうかは、プレイしてみないとわからない。

1863

残念なことに、ルールブックのセットアップに関する部分に、北軍第4軍団がダブって書かれている。Stafford HeightsとFort Monroe / Norfolkの両方に第4軍団がいる。もしかして正誤表が出ているのかもしれないが、未確認。

Stonewall's Last Battle

ゲームの開始時期は1863年4月。チャンセラーズビルに第4軍団は登場しないような気がする。
Stonewall’s Last Battleを確認。「Hooker親分と7人の軍団長たち」の図(仮称)には、第5軍団がいるけど第4軍団はいない。

「1863」でStafford Heightsに軍団長としてMeadeが配置される。そういえばMeadeは第5軍団の軍団長だ。「1863」的には、どの軍団の軍団長であるかよりも、Hookerの後任としてArmy of the Potomacを指揮する人として重要なのかもしれない。

On to Richmond!

Wikipediaによると、第4軍団は1862年の半島戦役の後もリッチモンド正面に残った部隊。当時の軍団長はKeyes。On to RichmondやLee Takes Commandなどで北軍プレイヤーがお世話になる部隊。「1863」で軍団長として配置されるDixは、Department of Virginiaの司令官。第4軍団は1863年8月に第6軍団に吸収され、いったんなくなる。

Battle Above the Clouds

その後、第4軍団は同年10月に西部戦域に再登場する。チカマウガで大損害を被った第20軍団(McCook)と第21軍団(Crittenden)から創設された新生第4軍団は、ミショナリー・リッジをはじめ、ノックスビルやアトランタ戦役でも活躍。軍団長はGranger。Battle Above the Cloudsの第4軍団の砲兵値がゼロなのは、チカマウガでの敗走で重火器を放棄してしまったからだろう。

「1863」で遊ぼうと思っていた矢先に、GCACWをプレイしたい欲がふつふつ。元はといえば「1863」がセットアップの記述をミスっているのが悪い、と言えなくもないが、あるゲームを起点にいろいろなゲームに好奇心が拡散していくのは、ウォーゲームという趣味の結構おいしい部分だったりもするので、1863には軽い反省を促す気持ちと、軽い感謝の気持ちが半々くらい。
by gameape | 2016-05-08 13:18