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ウォーゲーム、シミュレーションゲームのあれこれ


by たかさわ

シェナンドア戦役 マップ比較

Columbia Gamesの「Shenandoah: Jackson's Valley Campaign」(以下、「Shenandoah」と、GCACWシリーズの「Stonewall in the Valley」(以下、「SIV」)のマップが収めている範囲を比較してみました。

シェナンドア・バレーを含む、南北戦争東部戦域をGoogle Mapsで表示し、シェナンドア・バレーの主要な町に印を付けてみました。

Google Maps

印を付けた町は以下のとおりです。
  • A:カンバーランド(Cumberland)
  • B:ヘイガーズタウン(Hagerstown)
  • C:ウィンチェスター(Winchester)
  • D:ハリソンバーグ(Harrisonburg)
  • E:ストーントン(Staunton)
  • F:シャーロッツビル(Charlottesville)
そして、両ゲームのマップに同じように印を付けたものが以下の画像です。

Stonewall in the Valley Shenandoah: Jackson's Valley Campaign

右がSIV、左がShenandoahのマップです。前者はフルマップ3枚をずらして3枚繋げています。後者はレターサイズを縦に3枚×横に2枚という大きさです。Shenandoahのマップの左上には方角を示す十字があります。南北の軸が少しだけ時計回り側に傾けられていることになっていますが、こうして比較してみると、むしろ反時計回りに傾けた方がそれっぽかったのではないかと思えなくもありません。

ShenandoahのマップにはSIVにはないカンバーランドとシャーロッツビルが含まれています。

SIVでは南軍がカンバーランドまで攻め込むことなく勝てる(と思います)のに対し、Shenandoahの南軍はポトマック川の北に侵攻しない限り、占領によるVPを得ることができません(Harpers Ferryは厳密にはポトマック南岸ですが)。それどころか、SIVでは南軍がウィンチェスターに居座り続ければ勝てるのに対し、Shenandoahでは北軍がウィンチェスターに居座り続けると南軍は非常にしんどい、という展開になるように思っています(未プレイでの感想)。

一方のシャーロッツビルはShenandoahにおいて南軍の補給源であり、北軍がVPを得点できる目標であり、と重要な扱いになっています。例えば、ポート・リパブリックの戦いに勝った北軍のシールズが、補給は厳しいストーントンに向かうのか、点数は低いけど補給が若干楽なシャーロッツビルに向かうのか、といった決断は面白いかもしれません。

また、南軍がシャーロッツビルとストーントンの間を鉄道移動できるのもSIVと違います(史実でもジャクソンはこの鉄道を使っていたはずです)。SIVはストーントン付近において北軍の補給を制限していましたが、一方のShenandoahでは北軍に制限を付けずに南軍に鉄道というアドバンテージを与えているのかもしれません。

以上、プレイをしなくてもウォーゲームは面白いなぁ、とエアゲームを絶賛堪能する日曜の午後なのでありました。
by gameape | 2012-01-15 15:45