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「Stonewall Jackson's Way」にはReynoldsの師団に関する特別ルールがあります。Reynoldsの師団はPotomac軍の第5軍団(軍団長はPorter)とVirginia軍の第3軍団(軍団長はMcDowell)の両方に所属しているものとして扱うことができるのです。
今まで、どうしてこの特別ルールがあるのかを深く考えずにきましたが、ひょんなことからどういう事情だったのかを知りたくなりました。きっかけは、何となく読み返したStrategy & Tacticsの第86号でした。付属しているゲームは「Cedar Mountain」で、その歴史記事に以下のような記述を見つけたことです。 ・1862年6月下旬に北軍はVirginia軍を創設した ・McDowell(地名じゃなくて人名の方)の部隊はVirginia軍に編入 ・McDowellの部隊は春には4個師団だったが、この時期には2個師団になっていた ・残っていた2個師団はRickettsとKingの師団 ・減った2個師団のうち1個はPort RepublicでJacksonにやられたShieldsの師団 ・もう1個師団は半島戦役に投入された 短命に終わったVirginia軍の戦いは、そのままStonewall Jackson's Wayの題材になっています。このゲームでMcDowellの軍団はRickettsとKingの2個師団から成り、さらに冒頭に書いた特別ルールによってReynoldsの師団をMcDowellの軍団の一部として活用できます。 件のS&Tの記事には「半島戦役に投入された1個師団」が誰の師団なのかは書かれていません。誰の師団だったのだろう、という疑問はすぐに「もしかしてReynoldsって元々はMcDowellの部隊だったのが半島に派遣され、再びMcDowellの元に返ってきたんじゃないの?例の特別ルールはReynoldsがMcDowellの指揮下にあったことを反映したものなの?」という考えに変わりました。 早速Googleで「Reynolds Civil War General」を検索し、Wikipediaを案内されます。そこで見つけた「Pennsylvania Reserve」をいうキーワードをたぐり、Reynoldsの師団がPennsylvania Reserveという部隊みたいだ、という推測にいきあたります。 続いて半島戦役の戦闘序列を(これまたGoogle発Wikipedia行きで)調べ、半島戦役ではReynoldsが旅団長であること、その旅団が所属する師団はMcCallが率いていること、McCallは七日戦争の終盤(Frayser's Farmの戦い)で捕虜になっていることを知ります。 その後、Pennsylvania Reserveは1862年春の時点でMcDowellの指揮下にあったこと(Department of the Rappahannock所属)、当時も師団長はMcCallだったこと、Stonewall in the Valleyに師団長としてのMcCallとReynolds旅団のコマがあること、Pennsylvania ReserveはPorterの軍団を増強する形で半島戦役に参加していること、第2次Manassasの戦いの直前にPorterの軍団からMcDowellの軍団に転属していること、といった情報に行き着いて「あぁ、そろそろお腹いっぱい」という気分になりました。 「Stonewall Jackson's Way」が扱う時期の途中に、Reynoldsの師団(Pennsylvania Reserve)がPotomac軍からVirginia軍に転属されたとして、これを「活性化できる軍団長が変わるルール」で表すことはそれほど難しくないと思います。実際、GCACWシリーズの別のゲームではそういう「再編成ルール」が存在しています(「On to Richmond!」など)。しかし、デザイナーはそれをせず、より単純な「ゲームを通じて両方の軍団長によって活性化されうる」というルールでいくことに決めたのだろうと思い至りました。 この単純なルールにより、「Stonewall Jackson's Way」のReynoldsの師団は、北軍の他のユニットより「やや柔軟すぎる挙動」をしうるように僕は思っています。とはいえ、別のコマやマーカーを用意したり、特別ルールの量を増やしたりするデメリットに比べると「柔軟すぎる」ことは無視してよい(または妥協できる)問題であるされたのではないかと推測します。 なお、このReynoldsの特別ルールは、現在プレイテスト中の「Stonewall Jackson's Way II」でもそのまま残っています。この特別ルールの意図を誰かに尋ねてみたい気もしますが、「面倒くさいこと聞くなぁ」と思われるのが心配で、まぁ、自分で適当に推測すればいいじゃない、と思ってしまうのでありました。 「Stonewall Jackson's Way」の発売は1992年なので、今年はGCACWシリーズが誕生してからちょうど20年の節目です。さらに、第2次マナッサスの戦いから150周年でもあるわけですが、果たして「Stonewall Jackson's Way II」は今年発売されることになるのでしょうか(まだ、プレイテストは続いているようです。。。)。 by gameape | 2012-01-01 22:20 | Trackback | Comments(2)
南北戦争は、記録がたくさん残ってて、Order of battleを読むだけで楽しめますよね。 はい、そうなんです。記録がたくさんありすぎて、Webをめくるだけでいくら時間があっても足りないのですが、僕は大概は今回の記事に書いたくらいの浅さで、とりあえずのところをザっと見てお腹いっぱい大満足になります。
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