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ウォーゲーム、シミュレーションゲームのあれこれ


by たかさわ

ケリーズ・フォード

僕が南北戦争の旧跡をドライブして回った理由は「GCACWシリーズの舞台になった場所を実際に見てみたい」と言い換えることができる。

ほとんどの場合において「南北戦争の旧跡」と「GCACWの舞台」は同義だと思う。
でも、いくつかの例外はある。
ラパハノック川にある渡河点のケリーズ・フォードはその最たるものと言ってよい。

From Manassas to Kelly's Ford

マナッサスのバトルフィールド・パークを後にしてリーズ・ハイウェイを南西に進む。
しばらくすると、ラパハノック川にかかる橋を渡る。

地図によると、この後に左折してしばらく走ればケリーズ・フォードらしい。

From Kelly's Ford to Culpeper

こんな感じの舗装されてない道になって、やっぱりカーナビ付きの車にすべきだったかと焦る。
でも、僕の頭の中にあるGCACWシリーズのマップの記憶は「この道で合ってるはずですよ」と告げているからたぶん大丈夫!

Kelly's Ford

途中で道を間違えてUターンすることはあったけれど、何とか到着。
残念ながらすごい雨だったので、車を降りたのはちょっとの時間だけ。
(ずぶ濡れになって風邪でもひいたら旅行全体が台無しになってしまうし。。。)

Kelly's Ford

ここを渡るのは大変そうだなぁ。
というか、ここを渡るために追加のMP消費がないGCACWって大丈夫なんだろうか。

そんな考えももちろん出てきたけれど、それとは別のすごく深い感動のようなもので僕はしみじみした。
なぜなら、ケリーズ・フォードはGCACWシリーズのふるさとのような場所だから。
ここにくることは僕にとって「お遍路」とか「巡礼」とか「彼女の実家にご挨拶」みたいなものなのだ。
ゲームデザインにおけるインスピレーションがおかしな瞬間におとずれることがある。
「第6艦隊」のためのアイディアが私に訪れたのは、1983年の夏にYMCAの退屈なソフトボールの試合で外野を守っていたときのことだ。
「サン・ロー」のためのインスピレーションが閃いたのは、ワシントンDCのバスがブリザードの中でスタックしていたときである。
1991年のバケーション中にケリーズ・フォードでラパハノック河畔に座っていたとき、私は「ストーンウォール・ジャクソンズ・ウェイ」のアイディアを思いついた。
以上の文はStonewall Jackson's Wayデザイナーズ・ノートの冒頭部分。

Joseph Balkoskiはこの風景を見ながらピクニックをしていてGCACWシリーズの着想を得た。
おそらく雨じゃなかっただろうし、季節も違っただろうけど、自分にとってものすごく大事なウォーゲームが「懐胎」したであろう場所、風景。
そこに実際に立ってみる、そこで実際に見てみる。
これはすごいことだった。
(この辺の位置づけには個人差があります(笑))

今思い出しても言葉にできない強くて深い思いとかワクワクで胸がいっぱいになる。
ウォーゲーマーとしてすごく幸運な体験ができたな、と思う。
はい、自慢してます、ごめんなさい。。。
by gameape | 2011-01-01 23:44 | 旅行記